【新規事業に転用する】自社リソースの洗い出し方

【新規事業に転用する】自社リソースの洗い出し方

自社のリソースを洗い出す

儲けのしくみを描く第一歩目は、「自社が(または自分が)持っているもの」を洗い出すことから始まります。

なお、すでに別の機会にやっている場合は、この記事は飛ばしてください。(洗い出しから半年以上経過しているなら、状況や環境が変わっているかもしれません。念のため、やってみてください)

■リソースとは何か

売上につながる「資源(リソース)」、です。
それは、人かもしれませんし、顧客リストかもしれません。
ぜひ、現在のビジネスを支えているものを洗い出してみましょう。

それらは、次なる儲けのしくみを考える上で、必ず役に立ちます。

■リソースを転用できないビジネスはキケン

今あるリソースを転用しないビジネス。
断言します。オススメしません。

これには2つの理由があります。

1つは、「差別化」が難しくなること。
もう1つが、必要以上にコストがかかること、です。

とくに重要なのが2つめです。
リソースを転用するのは、このためといっても言い過ぎではありません。

例えば、ラーメン屋からファッション関係に参入する。
ラーメン屋のリソースでファッション関係に使えるものは、たぶん、「接客ノウハウ」くらいでしょう。ラーメンの作り方はどう考えても役には立ちそうにありません。

結果、ほとんど1から作り上げることになります。
ほぼ手探り状態です。

業界の特性、関連する法規、必要となる人材の確保など、その「感覚」がないために、しなくても良いミスを起こしがちです。

もちろん、時間もコストもかかります。
これからご紹介する「自社のリソースが活きる」ビジネスを選びましょう。

■リソースの種類

とはいえ、

「リソースを探すといってもどこから探せばいいのか」

ですよね。

オススメは、「財務諸表」です。
毎月作成している試算表(比較的最近のもの)か、決算書をご用意下さい。

試算表は、

・損益計算書
・貸借対照表

この2つから、御社独自のリソースを洗い出していきます。
順に見ていきましょう。

損益計算書

まず、損益計算書。
売上高、売上原価から始まって営業利益などを表記しているものですね。損益計算書(以下、P/L)で見て頂きたいのは、次の項目です。

売上高

まず、「売上の種類」。
どのような売上高の種類がありますか?

なお、損益計算書にはあまり詳しいことが書かれていません。必要であれば、売上明細表を確認してみてください。

売上先(販売先、販売チャネル)

御社が行なうビジネスによって、ここは大きく3つに分かれます。官公庁、法人、そして個人の3つです。

どのような販売チャネル、ルートを持っているのか。
これこそがリソースになります。

売上原価

損益計算書の2段目。売上高の次の項目です。
試算表の種類によっては、合算されているものもありますので、その場合は、科目明細を確認してください。

ここには大きく、「外注」と「仕入」、事業によっては自社の「労務費(給与)」などがあります。

仕入、外注先

仕入先や外注を依頼する先は、新しいビジネスでもお願いできる可能性があります。とくに、何かを成型してもらっている先や、作業をお願いしている先などは、大きなリソースです。

販売先(顧客)を見つけるのも大変ですが、作業などを支援する先も一から見つけるとなると相当手間がかかります。

とくに築き上げた信頼関係は強力なリソースの1つです。
ぜひ、どのような仕入先があるのかを洗い出してみてください。

労務費

社内で製造などの作業を行っている場合、販管費ではなく、原価の項目に人件費が計上されています。本社事務などと異なり、ここでの人件費は「=その作業に関するノウハウ」があることを示しています。

販管費および一般管理費

たくさんの項目が並びますが、この中でリソースになりうるのが役員報酬と給与、つまり人件費です。

社員が持っている「資格」や「スキル」、「経験値」などを洗い出します。

人件費以外の販管費一般管理費は、ほとんどが純粋な経費。リソースになりそうなものが含まれていることは稀でしょう。

飛ばして頂いて構いません。

損益計算書はここまでです。
続いて、貸借対照表です。

貸借対照表

使うのは、「資産」「資本」だけです。
負債は残念ながら、リソースにはなりえません。

貸借対照表は流動(当座・非当座)と固定(有形・無形)に分かれています。

まずは流動資産から。
リソースがありそうなのは、棚卸資産、固定資産です。

売掛金や受取手形は、販売先と被りますので、ここでは外します。

棚卸資産

仕入れた商品や仕掛品や半製品、製造に必要な部材などです。
注意したいのは、「換金性」があるかどうかではありません。
次なるビジネスに活かせるかどうか、です。

固定資産

固定資産は、有形と無形に分かれます。
有形では、土地、建物、工場、保有株式などが当てはまります。
土地や建物など不動産は、その利用形態を変えることで大きなポテンシャルを生み出す可能性を秘めています。

まさにリソース(資源)です。

無形では、特許関係、ソフトウェア、さらに保有株式が当てはまります。

特に、保有株式(上場企業の株式のような投資目的ではないもの)は、単なる販売契約関係を超えた、強いパートナーシップがある先です。その企業が持つ「リソース」が御社のリソースとして活用できる可能性があります。

財務諸表以外で見つけるリソース

財務諸表以外で、見つかるリソース。
それは、業務ノウハウです。

御社がサービス業であれば、その提供に纏わるノウハウがまさにリソースです。

すでに業務フローがあればそれを、もしなければ簡単で結構ですので、各業務の流れを書き出してみてください。

御社独自のフローや他業種への転用可能なフロー、それがリソースになります。