【意外と知らない】マーケティングとビジネスモデルとの違い
- 2016.11.22
- 発想法
売上をもっと増やすためには、マーケティング戦略が重要だと言われます。
では、そもそもマーケティングとは何なのでしょうか?こちらでご紹介し続けているビジネスモデルとは何がどう違うのでしょうか?
マーケティングとビジネスモデルの違い
マーケティングとは、売上拡大を実現するために実行される様々な手法のことです。SNSを使って拡散する、WEBサイトでコンテンツを充実させ、アクセス数を増やす、顧客向けに体験型のツアーを行なう、など自社の資源を活かして、
様々な集客を行なうための販売促進施策のことです。
一方のビジネスモデルは、「売上が計上できる仕組み」を指します。
一見するとわかりにくいので、わかりやすい例を使って比較してみましょう。
例えば、駅前に必ずある「立ち食いそば屋」さん。
立ち食いそば屋さんに、マーケティングをなぞらえると、
・クーポンなどを配り、次の来店につなげる
・お蕎麦の原料について紹介(安心・安全)
・そば打ち体験。実際にそばを作る体験をしてもらい、より身近に感じてもらい、足を運んでもらう。
といった感じです。
では、一方のビジネスモデルはどうでしょう?
立ち食いそば屋さんのビジネスを成立させるために必要な仕組みは、
・駅前の立地
・食券販売機
・セルフサービス(返却口の設置)
・統一されたメニュー(仕入れ&管理コストを抑える)
・短時間で調理可能な設備とアルバイトでも対応可能なオペレーションとそのマニュアル
といったものが考えられます。
つまり、お客さんが来てそばを頼み、食べて帰るまでの一連の流れをスムースに実行でき、かつそれによって安定した十分な利益を上げられ続ける仕組みをビジネスモデルと呼ぶのです。
時代の流れをともにビジネスモデルを見直す
立ち食いそば屋さんは別として、多くのビジネスではこの流れが時代の変化とともに通用しなくなってくることがあります。
わかりやすい例で言えば、新聞。
今やニュースは無料で、スマホで読む時代になりました。こうなると、新聞配達店から各家庭に新聞を配達する、もしくは駅の売店で買うと行ったこれまでの流れがだんだん誰も利用しなくなります。
ここで注意したいのは「ニュースそのもの」の需要が減ったことではない、という点です。新聞を紙で読むという方法が合わなくなっただけなのです。つまり、別の方法で「ニュース」を届けることができれば、またビジネスは息を吹き返すということ。この観点で大成功しているのが、スマホ用アプリのグノシーやスマートニュースといった事業です。提供しているものは様々な媒体から集めてきた「ニュース」であることにかわりはありません。
マーケティングが活躍するのは、ビジネスモデルが整ってからです。どんなビジネスも知ってもらわなければ始まりません。スマホ向けの新しいニュースアプリを創った。では、これをどうやって広めればいいのか。そこで登場するのがマーケティングです。つまり、どれほど優れたビジネスモデルであってもマーケティングが機能しなければ何の意味もないのです。
・マーケティング=そのビジネスを知ってもらい、集客する手段や戦略
・ビジネスモデル=そのビジネスで利益を獲得するための仕組み
どちらもビジネスをより効率的に進めていく上で欠かせないものです。
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