【儲かるビジネスモデルが必ず持っている】財務のトリックとは何か

   

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新しいビジネスモデルを考える際、「儲かること」はもちろんですが、ある視点を持つことで、さらに儲かる可能性を高めることができます。

それが今日ご紹介する「財務のトリック」という視点です。
この視点を用いることで、さらに「利益」が増加します。

 

原価とコスト

ビジネスには必ず「原価」と「コスト」が発生します。
(もちろん、原価がないものもあります。)
いわずもがなですが、この2つをどのようにコントロールするかが「儲け」を左右します。

この2つが最も影響してくるのは、事業が拡大したときです。
(事業を広げない前提なら、この考え方に効力はありません。)

例えば、売上1000、原価が500、コストが200のビジネスがあるとします。
このビジネスの売上が伸びて、1000→2000に増えたとしましょう。

このとき、原価はどうなるでしょう?

そうですね。
多少の削減は可能ですが、ほぼ同じ比率で500→1000となるでしょう。

ではコストは?
200→400でしょうか?

いえ、まずそうはならないはずです。
ある程度までは既存のコストで抑えが効くでしょう。
このキャップがどこまで効くのか、その見極めこそは重要です。

さて、このビジネスの利益はどう変化するでしょうか?

1000のときは、1000ー500ー200=300
2000になると、2000ー1000ー200=800

こんな感じですよね。
※営業利益をイメージしています。

営業利益をさらに伸ばすためにどういう工夫が出来るか。
そのために必要となるのが、ご紹介する「財務のトリック」です。

財務のトリックとは?

優れたビジネスモデルの裏側には、必ずこの「財務のトリック」が存在します。まず例外はありません。

例えば、【サービス業で儲ける秘訣】コーヒーもスイーツも出さない喫茶店の正体で紹介している「時間制カフェ」。

一般的なカフェでは、コーヒーやスイーツなどが提供されます。
特にコーヒーは原価が安いため、収益への貢献度が高いですよね。

ところがこの時間制カフェではそれすら出しません。
なぜでしょうか?

売上が伸びたときに、「原価」と「コスト」も一緒に増加するからです。

そりゃ当たり前だろ!と思うことなかれ。
当たり前を否定するところから、新しいビジネスは生まれるのです。当たり前の中で留まり続けても競合に勝てません。

喫茶店やカフェはコーヒーやスイーツを出すビジネスです。
しかし、さきほどお話したとおり、売上が伸びると当然、原価として一緒に増えます。

ところが、売値や売れ行き次第では、赤字を生み出す原因になることもあります。そうした性質をすべて排除したのがこのカフェです。

下記の図のとおり、一般的なカフェは、売上増加とともに「原価」と準変動費である人件費などが増えます。しかし、こうしたメニューをカットすることで、売上が伸びても利益が圧迫されなくなるのです。これが財務のトリックです。

 

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こうした方法は、他にも事例があります。
例えば、サイゼリア。

非常に手頃な値段でイタリアンを提供していますが、それを支えているのが、店舗での調理をなくす「セントラルキッチン」と「絞りこまれたメニュー」です。

セントラルキッチンは、調理・加工済の食材を各店舗に配送し、店舗スタッフは、ただ盛り付けるだけの仕組みです。こうすることで、店舗スタッフには調理に関する能力や経験を必要としなくなります。

これによって、「教育コスト」や客数増加による「時間あたりの人件費」の増加を防ぐことができるのです。

原価を掛けないと儲からない側面も

注意したいのは、とにかく原価やコストを増やさないようにするということではありません。
ある程度原価を投入しないと、売上が伸びないからです。
コストも同じです。

利幅を増やそうとして、原価やコストの削減だけを進めてしまうと「付加価値」を削り落としてしまう恐れがあるからです。

例えば、ホテル業。
部屋にまつわる資本的支出のほか、運営上の労務費などがかかります。

これをとにかく原価&コストを減らそうとして、安全性や耐久性の低い設備を使えば、どうなるでしょう?言うまでもありませんね。間違いなく後々顧客満足に響きます。

肝心な視点は、「原価やコストを減らす」ことではなく、「そもそも発生しない仕組み」なのです。


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