選択式アイデア・フラッシュ

アイデアが出ない(出たアイデアがベストだと思えない)たった1つの理由

これを読まれているあなたは、少なくとも3〜5つくらいのビジネスアイデアは浮かんでいると思います。すでに紙やパワポにまとめられているかもしれません。

ところが、そこからさらに出そうと考えたときに、どうも出てこない。
もっと違う切り口とか、何か別の方法があるはずだ。

そうしてなかなかいいアイデアが出てこないと、
もしかすると、自分には「センス」がないのでは、とすら思いそうにもなる。

もちろん、センスのある方がいるのも確かですが、もし、仮にそうだとしたら、センスがなければビジネスが生み出せないことになってしまう。そんなことはありません。
センスがすべてではないのです。

そうではなく、今の「アイデアの出し方」に大きな誤りがあるのです。

アイデア発想の最大の敵

あなたは日頃、アイデアを出すとき、どんな方法を使われますか?
きっと、

1)ポスト・イットやノートに書き出す
2)さまざまな「フレームワーク」を使う
3)「マインドマップ」などアイデア出しツールを使う

この3つのいずれかだと思います。

これらの方法には1つの共通点があります。
それは、「記述式」であること。

記述式とは、大学入試で目下紛糾していて有名です。
いわゆる問に対して、自分で答えを記述していく方式ですね。
(採点に時間がかかる、採点者にその判断能力が必要になるといった点が問題に)
例えば、

○○について○行以内で解説せよ

というものです。
当然、関連する知識が十分揃っていないと答えることができません。
旧来からの「マークシート式」のように「偶然の正解」はほとんどなく、圧倒的に難しい。
ゆえに、能力判断に向いているとされています。

ここでお気づきだと思います。
確かに、さきほどの3つの方法は「記述式」だ。

ちなみに、一見すると「フレームワーク」を使ったものは、そうではなさそうにも見えます。しかし、結果的に各項目の中に、自分で考えたこと、思いついたことを「記述」していくことにかわりありません。当然、何も思いつかないこともあるわけです。

まだ入試であれば、「出題範囲」があります。
たとえ東大入試であっても、まったく関係のないところから出題されません。また、入試に際して、必要な知識を予め勉強することも可能です。だから、解ける可能性があります。(もちろん、それでも難解であることに変わりませんが)

ところが、一方ビジネスには「試験範囲に相当するもの」がありません。何でもアリです。
当たり前だろ、と思われたかもしれません。
でも、今の方法は、どう考えても無限とも思える範囲から「記述式」で解こうとしていませんか? もしくは、自分の知っている知識だけで。
だから、アイデアが出てこない、出しきれない。もしくは、偏ったアイデアになってしまう。

そうなってしまうのは自然なことだと思えませんか?

人は、何もないところから考えることはできない

人は、予め頭の中にもっている情報や知識をもとにして、新たなことを考え出しています。
当たりまえのように聞こえるかもしれませんが、実は、「わたしたち」と、「センスがあって、天才と呼ばれるような起業家や経営者の方たち」との差の正体がこれなのです

あなたのいつもの仕事のことを少し思い出してみてください。

新人だったころ、どうしていいのかまったくわからなかったことが、5年10年と経つうちに、一瞬で判断できてしまうようになっていませんか? 
当たり前過ぎて思い出す機会もないかもしれませんが、気がつくと、「当たり前」のようにできていませんか?


新人のころは、右往左往していたことが、今ではパッとできるようになる。
いわゆる「慣れ」です。
この慣れの正体、それが経験を通じて得た「知識」です。

問題が起きる➡対処する➡なるほど、こういうときはこうなのかと頭の中に蓄積される。そうして、時間の経過とともに、さまざまな仕事や問題に対応していくうちに、その知識がどんどん積み上がり、新人のときではどうしようもなかったことにさっと対応できるようになる。

このとき、わたしたちの頭の中では、積み上がった知識の中から、これだと思うものを選び出しています。つまり、頭の中にさまざまな「選択肢」が揃っていて、瞬間的にその中から適切なものを選んでいるのです。何か問題が発生したとき、「ああ、そういえば以前こんなことあったな」という判断とともに一瞬でそれに対応する「選択肢」を呼び出してくることができるわけです。

仮に、ドンピシャの答えがなくても、ある程度「選択肢」が揃っていると、応用もききます。「ああ、たぶんこれはあれに似ているな」といったことが。そうしておおよその推測も建てることができる。あなたにも少なからず経験があるはずです。

つまり、新人のころは、選び出す「選択肢=マークシートの答え」がそもそも圧倒的に不足している状態なのです。だから、パッと判断できなかったり、あさっての対応をしてしまうわけです。(話を聞いていないとか、問題の意味がわからないというのは論外ですが)

このことをぜひ、「ビジネスアイデアを発想すること」に置き換えてみてください。

天才と呼ばれるような起業家や経営者たちの頭の中は、自らの仕事で経験を積み上げたわたしたちのように、すでに事業アイデアに必要となりそうな知識、つまり「選択肢」がそろっている。だからどんどんアイデアを生み出せるということがわかってきます。

繰り返しますが、人は、何の情報もないところから何かを考え出すことは決してできません

天才起業家と呼ばれる人たちの中には、たしかに「類まれなるセンス」を持つ人がいるかもしれません。しかし、それはごくごく一部でしょう。背理ですが、仮にビジネスアイデアを考え出すこと=センスであるならば、世の中がこれほど経済発展しているわけがありません。
だれかが必死の思いで、考え続け、そうして編み出した新たなビジネスがそこら中にあるからです。決して、一部の天才の貢献によるものではないのです。

アイデア発想に必要な知識を「マークシート」のように揃えておけばいい

新しいビジネスに欠かせないもの。それは言うまでもなく「差別化」です。
差別化を生み出すためには、当然新しい切り口が不可欠です。

冒頭でもっといい方法はないだろうかと悩んでいるのではと伺ったのは、きっとあなたを悩ませているのがこの点だからです。

「新しい切り口」

ぜがひでも見つけたい、発想したいものです。
しかし、そのためには絶対に避けては通れないことが1つあります。

それが大量のアイデアです。
量は質を凌駕する。このことはよくご存知だと思います。

できるだけたくさんアイデアを出す。
このことは世の成功者が残らずやっていることです

ただ、わたしたちがそれを試みようとしたとき、立ちはだかるのがさきほどの話なのです。
まだまだ出るはずなのに、出てこない。この現象です。

では、湯水のごとくビジネスアイデアを出すにはどうすればいいのか。
しかも、驚くような新しい切り口で。

このサブタイトルがその結論です。

大学入試のように試験範囲がないとはいえ、今さらビジネスについてアイデアに関係しそうな知識を、新人のときのように「経験」を積み上げながら「選択肢」として頭の中に積み上げていく余裕はわたしたちにはありません。仮に取り組んだとしても必ず限界があるからです。

プロフィールをご覧頂いた方もいらっしゃると思いますが、社会人になって半世紀。システム業界から始まって、不動産証券、住宅メーカー、遊技機メーカーなどさまざまな分野での経験を積んできました。そして「営業」と「財務」という企業のフロント側とバックエンド側、さらに「株式上場」と「倒産−廃業」も経験しました。

貴重な経験をしているとよく言われますが、それでも限定的です。
わたしが自分の持ち合わせている「選択肢」でビジネスアイデアを考え出そうとするなら、当然この四半世紀の中からしか出てこないのです。

知っていることは限定的。
それをいまから補完することは現実的には難しい。
そもそもそんなことに時間を割くのは適当ではない。

だったら、必要な知識を予め「データベース」化してしまえばいい。
そう考えたのです。

そして、その「データベース」を見ながら、発想すればいい。
そうすれば、「自分が知っている範囲」を超えて、発想することができるはずだ。

この考えに沿って実現したのが、この「選択式アイデア・フラッシュ」です。

なお、この方法はすでにいくつかのセミナーでもすでに証明済です。
驚くようなアイデアが誕生しています。

自分の知っている範囲を超えることはできない

20世紀のフランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユはこういいます。

Simone Weil, 1909/2/3 – 1943/8/24

自分の知能を誇りに思う知性派の人間は、自分の大きな独房に誇りを持っている死刑囚のようなものです。
The intelligent man who is proud of his intelligence is like the condemned man who is proud of his large cell.

人間が持ち合わせている知識にこだわることは、そのまま自分を縛り上げてしまうことだという意味です。

しょせん、人間がその記憶の中から取り出せるものは、どれほど優秀な人であっても限界があります。しかし、そのことを当たり前の前提と考えるなら、話は違います。自分の知らない範疇が、知識がある。それは膨大にある。そして、そこにこそ、とてつもなく大きなチャンスが潜んでいる。

多くの方は、自分の知りうる範囲で考えようとします。
グーグルなどで検索するときも同様です。自分の知りたい、もしくは自分で思いつく範囲で検索します。もちろん、自然なことです。

しかし、自分の知りうることの中に、もはや「新たな切り口」が存在しないことは当人が一番よくわかっていますまるで可視光線を超えた紫外線のように、目には見えない、認識できない範囲、すなわち「見えない選択肢」に手をのばす必要があるのです。

このために、この「選択式アイデア・フラッシュ」は存在しています。