B/S(貸借対照表)を感覚的に理解する超・シンプルな考え方
- 2024.09.30
- コラム
P/L(損益計算書)と比べると、B/S(貸借対照表)がどうも感覚的につかみづらい。
原因は「お金が流れる方向」。
P/Lは売上高から始まって、まっすぐ下に引き算をしながら降りていき、利益にたどり着く。(図1)
一方、B/Sは、右から左にお金が流れる。(図2)
この右→左というお金の流れがB/Sを読みづらくさせている原因だ。
「WEBサイト制作」の基礎知識にある通り、人が情報を追う際、目は「左→右」もしくは「上→下」の順に無意識的に進んでいく(図3)
B/Sのお金の流れ「右→左」は、ちょうどこの反対の動きを必要としている。だから、わかりづらい。
この流れのせいで、計算もなんとなくピンとこなくなってしまう。
B/Sの向きを変える
このB/S特有のわかりづらさを解消するための方法は単純だ。
B/Sを右へ90°傾けて、負債、純資産を上に、資産を下にしてしまえばいい。(図3)
これでお金の流れは「上→下」になる。
さらに、ここへP/L(損益計算書)を一緒に並べ、B/Sのお金の流れとP/Lの流れを接続するとより理解が進む。(図4)
減価償却や各種仮勘定など「会計概念用語」は除いて、最重要であるお金の流れ(=キャッシュ・フロー)はこれでよりつかみやすくなる。
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