【ジャニーズタレントに学べ】ビジネスモデル成功の秘訣とは
- 2016.05.01
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SMAPの解散騒動で、ジャニーズが以前に比べて弱くなったのではないかと囁かれてますが、依然テレビをつけていると、ジャニーズタレントを見ない日はありません。なぜ、あんなにも頻繁にテレビに出て、かつコンサートも満員にすることができるのでしょう?
「それはイケメンだからだろう。
もしくは、事務所に力があるからじゃないの?」
もちろんこうした理由もありますが、よく見てみると最近のジャニーズタレントは必ずしも二枚目ではありません。
また、いくら事務所の力が強くても、当の本人やグループに人気がなければ、いつまでもテレビに出られるほと甘い時代ではありません。
では、いったいどのような理由が背景にあるのでしょうか?
イケメンだけでは生き残れない
ジャニーズタレントが成功している理由。
それは、アイドル+αのコンセプトを持っているからに他なりません。
例えば、国民的アイドルユニット、SMAPのリーダーの中居さん。
たくさんのバラエティ番組でMCをやっています。
その力は、そこらへんのお笑い芸人を軽くしのいでいます。
アイドル+バラエティのMC。
これがコンセプトです。
中居さんに続いて、V6の井ノ原さん、TOKIOの国分さんも同じ流れをとり、いくつもの番組でMCをやっています。
コンセプトはMCだけではありません。
例えば、技能。
長寿番組である、鉄腕DASHで様々な技能を見せるTOKIOです。
アイドル+技能。
技能も生半可なレベルではありません。
炭焼き小屋を一から作り上げてしまうほどの高いものです。
ジャニーズ事務所のビジネスモデル
ジャニーズ事務所のビジネスモデルは各グループのコンセプトだけではありません。仕組みとして、これ以上ないビジネスモデルを持っています。
ジャニーズ事務所に入って、デビューし、嵐やSMAPのようにまで駆け上がるには、次のようなプロセスがあります。
①応募 → ②Jr(ジャニーズJr)→ ③デビュー
Jrだけで常に200名前後いるそうです。
この中から、(殆どの場合)グループでデビューが決まります。
いつデビューできるのかはわからないそうですが、SMAPにしろ、嵐にしても、Jr時代は数年間あったそうです。デビューできないとそのままずっとJrのまま。厳しい世界ですね。
さて、この流れこそが他の芸能事務所が持っていないジャニーズならではのビジネスモデルです。
応募者を募る→Jrとしてレッスンを受けさせる→様子を見て、デビューさせる → 売れる
この流れで気になるところは、そうです。Jrの育成費用です。200名分のJrの養成にかかる費用を嵐やSMAPといった成功したグループの収益で十分カバーしているのです。
もちろん、誰が売れるのかわからない。また、デビューできたからといって、売れ続けるとも限らない。大きなリスクが存在します。
しかし、一度回ってしまえばこれ以上ないビジネスモデルと言えます。
この仕組をアレンジしたのがAKBでしょう。
ジャニーズほど厳しくないようですが、同じようにとにかく人を集め、スターが生まれ続ける限りグループ全体の収益が維持・拡大する仕組みです。
+αを持つようになった最大の理由
それは、歌番組が減ったことです。
ジャニーズも不遇の時代がありました。
それはSMAPがデビューする前。光GENJIの解散後です。
男闘呼組や忍者といったグループが登場しましたが、あまり人気が出ませんでした。
なぜか。従来と同じ方式だったからです。
アイドル=イケメンで歌を歌う。
この公式が通用しなくなった瞬間です。
SMAPも当初、この公式に則ってデビューしました。
しかし、案の定、厳しい現実に晒されます。
そこで生み出されたのが、バラエティへの進出。
身体を張り、着包みを着て、お笑い芸人さながらにコントをやる。
従来のアイドルでは考えられないことでした。
しかし、こうしたことがファンにとって身近な存在になるきっかけになったのです。
従来の方式が通用しなくなる
これはアイドルに限ったことではありません。
ありとあらゆるビジネスにおいて言えることです。
通用しなくなってから、慌ててしまわないように、今後どうなっていくのかを予見しておくことが大切です。
とはいえ、どうすればそんなことができるのか。
ここが大切なポイントです。
それは、
「いったいどうなったら、このビジネスがダメになるかの条件を洗い出す」
です。
まず、殆どの人が考えないでしょう。
しかし、ビジネスがずっと続くというのは幻想です。
どんな大企業であっても、です。
ぜひ、この質問を自問自答してみてください。
思わぬリスクを避け、安定した事業を継続させていけるはずです。
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