古くなったビジネスをリニューアルして世界展開するビジネスモデル
- 2017.07.06
- 事例集
最近、おしゃれなコインランドリーが流行っているのをご存知でしょうか?
コインランドリーといえば、学生など独身男性が夜中に持っていく、という暗いイメージがありましたが、今登場しているものはまるで違います。
オシャレスポットになったコインランドリー
フレディレック・ウオッシュサロン
https://www.freddy-leck-sein-waschsalon.jp/
ドイツで生まれのコインランドリーです。
コインランドリーといえば、古く狭く、ジメジメしているー 一言でいえば、「昭和」。
普通に洗濯機があれば、わざわざコインランドリーへ行く機会はまぁ、ありませんよね。家庭用洗濯機も十分過ぎるほど高機能ですから。
ところがこのコインランドリーは今までのものとはまるで違います。店内はとても明るく、開放的。カフェスペースやコミュニケーションスペース、さらには洗剤など関連グッズの販売などのスペースが併設されているのです。
まさに、スタバに洗濯機を置いたような感じです。
もちろん、洗濯機・洗濯乾燥機もオシャレ。見た目だけではなく、性能も抜群。業務用ですから、ふとんやコートなど家では洗いづらいものも簡単にできます。
クリーニング店に出せば1万円近くかかるものも2,000円弱で済むため、コスパも最強なのです。
なぜ、成功するのか
実は、間違いのない公式に則っているから、です。その公式とは、「古くなった業態を新しくする」です。
誰もが知るところでいえば、スターバックス。
喫茶店を「オシャレ」にしました。
ブックオフもそうですね。暗いイメージだった古本屋を「明るく清潔感のある場所」に変貌させました。
他にもビジネスホテルなどでも同様のケースがありますよね。
いずれも、昔からある鉄板のビジネスを「新しく」して、成功を収めています。なぜ、成功できるのか。
この答えは至極シンプルです。
「元々ビジネスとして成功しているもの」だから、です。
もちろん、冒頭にご紹介した通り、旧来のコインランドリー自体は厳しいものになっていたかもしれません。しかし、「洗濯」という需要そのものは鉄板です。ビジネスとして確かなニーズがあるものをアレンジする。
ビジネスモデルの王道とも呼べるでしょう。
すっかり寄り付かなくなったところはないか
ぜひ、日常の生活圏の中で、「避けるようになった」ところがないか、思い出してみて下さい。
古い、ダサい、暗い。とにかくちょっと行きたくない。そんな場所、サービスがまさしく狙い目なのです。ビジネスとしては、揺るぎないでしょう。
実際、うまく行っているケースとして「米屋さん」などもあります。
米屋さんといえば、ちょっと入りづらい。お米を買う以外に用事はありませんし、まず立ち寄りませんよね。それ以前に最近はすっかりスーパーやコンビニにお株を奪われてしまっているので、今や近所で探すことも難しい。
ところがこのネガティブなイメージを払拭して、お米のコンシェルジュ的なコンセプトを打ち出し、お店もオシャレにして成功しているケースがあるのです。
時間や時代の経過とともに、すっかり古くなった業態は他にもまだまだあります。ぜひ、それらに新しいコンセプトを付け、リニューアルできないか考えてみましょう。あなたにも世界展開のチャンスが巡ってくるかもしれません。
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