【共働きが当たり前化】ここにまだまだビジネスチャンスがある!
- 2019.11.27
- 事例集
世の中にはまだまだ、あっと驚くようなビジネスモデルが存在しています。
【ビジネステーマが秀逸】
家事塾
http://kajijuku.com/
一般社団法人 家事塾が運営する、「家事」をテーマにした塾です。
全国で開催されれている「子ども家事塾」では、小学生、中学生とその親を対象に、「お手伝い」や「お片付け」といった家事を体験できる場を提供しています。
核家族が当たり前になり、さらに一人っ子も普通になりました。
一昔前であれば、ちょっとしたときに親から教わっていたことがその機会を失っています。(共働き世帯も一般的になりました)
もはや、家庭内だけでどうにかできる範囲をこえているかもしれません。(家事代行の一般化も同様)
このサービスはこうした状況をしっかりと押さえたビジネステーマが秀逸です。
親の立場であれば、単に家事のことを学ばせるだけではなく、子供と一緒に参加することで、日頃中々取れない「コミュニケーション」も取れるほか、親がやってくれていることがいかに大変か、子供の側に伝えるいい機会になります。(直接伝えるよりも第三者を通じたほうが効果的)
この発想&着眼点にたどり着くために
家事代行(ハウスキーピング)の市場規模は2017年度時点で906億円。年3%ペースで拡大し続けています。また、政府が進める国家戦略特区の家事支援外国人受入事業にもなり、今後ますます拡大することが見込まれています。
このように、1つのビジネスが拡大傾向にあるとき、ついそのビジネスに参加できないだろうか、と考えるのが自然です。
もちろん、それはそれでアリです。
ただし、家事代行もそうですが、すでに競争過多の流れに突入しています。
家事代行そのものは、残念ながら「差別化」がとても難しい。
似た性質を持つものとして、「理容・美容」が考えられますが、お気づきのとおり、提供するものそのものを変えることができません。
つまり、戦えるとすれば、「品質」「提供時間」のみです。
(※あくまで普通に考えれば、です。差別化の切り口はまだ考えられます)
おのずと、価格競争がちらちらと見えてきます。また、昨今の人材不足が後押しとなって、より厳しい環境になることは想像にかたくありません。
そこで考えたいのが、そのサービスが生まれた背景に遡ることです。
冒頭で書いたとおり、家庭環境の変化によって、家事代行が一般化しました。このとき、なぜ、家事代行が生まれたのか、なぜ、拡大するのか(需要があるのか)を突き止めておくのです。
共働きが一般化した ➡ 家事に時間が避けない(家事代行)
➡ 荷物の受取ができない(宅配BOX)
➡ 子供とのコミュニケーションが取れない
・PTAの参加代行
・子供の宿題支援
といったビジネスもこの「背景」に基づいています。
1つのビジネスが登場し、拡大傾向になりそうなら、ぜひとも、そのビジネスが誕生した背景を探ってみてください。
そして、その背景に対して、何か別の切り口はないか洗い出してみましょう。そこに、とんでもないビジネスチャンスが眠っているかもしれません。
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