【プロダクト3層モデル図鑑100】029_おむつ
- 2025.10.30
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新しいビジネスを立ち上げようとしている方へ。どんなに素晴らしいアイデアでも、顧客に「選ばれる理由」がなければ成功は難しいでしょう。
今回は、プロダクト3層モデルを使っておむつという商品を徹底解剖し、その成功の秘訣を、あなたの事業アイデアに活かせるヒントとしてご紹介します。
おむつのプロダクト3層モデル
1. 中核の価値:あなたのビジネスは、顧客のどんな「本質的な欲求」に応えますか?
おむつは単なる「衛生用品」ではありません。顧客は「快適性、漏れにくさ」という、赤ちゃんにとっての快適さと、育児の負担軽減、安心感という親の本質的な欲求を満たす価値を手に入れています 。
ビジネスへのヒント
あなたのビジネスが提供する究極の価値は何でしょうか? 「家計の不安をなくす」「新しい趣味で人生を豊かにする」「自信を取り戻す」など、顧客の感情や根本的な課題に焦点を当ててみましょう 。この核となる価値が明確であれば、事業の方向性がブレることはありません 。
2. 第2層:形態(見える部分)
この層は、顧客が直接見て、触れて、利用するサービスや商品の具体的な要素です 。中核の価値を形にする重要な部分です 。
機能
おむつの機能として、高分子吸収材、メッシュシート、立体ギャザー、伸縮性の高いテープといった、漏れを防ぎ、快適さを保つための具体的な構造があります 。
品質
肌に優しい素材、長時間吸収、ムレにくいといった点が品質を決定づけます 。赤ちゃんの肌に触れるものとして、安全性と機能性が重要です。
デザイン
かわいいイラスト、ディズニーキャラクター、シンプルなデザインなどが、親の購買意欲を高め、育児の楽しさにも繋がります 。
ブランド
国内メーカー、海外メーカー、PB(プライベートブランド)などがブランドを構成します 。ブランドは、親が抱く信頼や安心感、商品の性能のイメージと直結します。
3. 第3層:付随機能(見えない部分)
この層は、顧客体験をさらに豊かにし、リピーターを増やすための「見えない」要素です 。競合との差別化を図る上で特に重要になります 。
価格
大容量パック、まとめ買い割引、お試しパックといった料金体系が設定されます 。日常的に使う消耗品のため、経済的な合理性が重要視されます。
提供チャネル
顧客は、ドラッグストア、スーパー、ベビー用品専門店、オンラインストアなどを通じておむつを購入します 。
関連サービス
メインの商品販売に加えて、定期購入サービス、ポイントプログラム、子育て支援サービスなど、親の利便性を高めるサービスが、顧客満足度を向上させます 。
保証・サポート
電話、メール対応に加え、返金、交換対応など、万が一の不良品やサイズミスの際のサポート体制が、親の不安を解消します 。
パートナー
小児科医、助産師、育児雑誌、保育園、幼稚園など、商品の信頼性や情報発信、利用者層へのアプローチを支える多様なパートナーと連携しています 。
カスタマイズ
サイズ、デザイン、機能の選択など、赤ちゃんの成長段階や親の好みに合わせた柔軟な選択肢を提供することで、顧客ロイヤリティを高めることができます 。
まとめ:あなたのビジネスを「3層モデル」で再構築しよう
新しいビジネスを考えるとき、ついつい「何を作るか」という機能に目が行きがちです 。しかし、本当に成功するビジネスは、顧客に提供する「中核の価値」を明確にし、それを「見える部分」と「見えない部分」のすべてで一貫して表現しています 。
このおむつの事例を参考に、あなたのビジネスアイデアをプロダクト3層モデルに当てはめて、顧客に選ばれる理由を一つひとつ組み立ててみてください 。
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