人間の欲求に答えるビジネスモデル
- 2016.08.03
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人には様々な欲求がありますよね。
例えば、「食欲・性欲・睡眠欲」の3大欲求。
しかし、情報が溢れる今、もっとも求められているのは、「認知欲求」です。
人にわかってもらいたい、知ってもらいたい。
FacebookやTwitter、インスタグラムなどSNSが爆発的に広がったのは、この欲求のためです。
この欲求をSNS以外でビジネスに活かす方法はないのでしょうか?実は、見事にこの欲求に答えたモデルが存在します。
「another life」
https://an-life.jp/
有名人ではなくとも、人それぞれ様々な人生があります。
100人入れば100通りです。
とはいえ、よほどの有名人でもないかぎり大多数の人は、これまでの人生を誰かに詳しく知ってもらう機会はほとんどありません。
そこで、その人の人生を
・人生の時間を何に費やしたかという「意志」
・意志を形成したこれまでの「体験」
・意志によってもたらされる「行動」
という3点で記事としてまとめ、掲載するのがこのサービスです。
もちろん、ただ記事を載せることが目的ではありません。
その人の人生を通じて生まれた価値観の共有です。
様々なマッチングサービスがありますが、このアナザーライフは、その人の生きざまから生まれた「価値観」に共感する人との出会いをサポートする場なのです。
経歴や出身地などで繋がる場合もありますが、同じ価値観に優るものはありません。生涯を通じる友人になれる可能性があります。
なぜうまくいくのか
冒頭でお話したとおり、人は誰かに自分のことを知ってほしい生き物です。人口が減少し、情報過多になる中、SNSのつながりは何か薄氷のようです。
そうした中、ますます「自分のことを知ってほしい」、「学歴や職歴だけではないこの人の考え方や価値観を知りたい」「同じ価値観の人とつながりたい」というニーズは増え続けるでしょう。
他に考えられる例
すでにあるモデルでは、「ハンドメイドアクセサリー」が該当します。
一見、自分で作った商品の販売モデルに見えますが、その実、商品を通して自分を認めてもらいたい欲求が隠れています。
週末に駅前などで開かれるフリーマーケットもそうでしょう。同じように、自分自身だけではなく、その人が手がけた「何か」を紹介したり、紹介できる場を作るビジネスモデルが考えられそうです。
またご紹介した事例は、「個人」でしたが、「家族」という視点もありでしょう。さらに広げて「近所」や運営する「コミュニティ」の紹介も考えられそうです。
ぜひ、現代ならではの欲求「認知欲求」に着目して、ビジネスを考えてみて下さい。きっとあなたも驚くような利益を生み出すはずです。
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