【プラットフォーム型 ✕ 魚屋】ビジネスモデル
- 2017.09.09
- 事例集
プラットフォームと聞いて思い浮かぶのは、【電気、水道、ガス】など、いわゆる生活インフラですよね。
これらは、法律による自由化でも無い限り、新規参入されない最強のモデルの1つです。
もちろん、法的な規制のないものであっても、基盤=プラットフォームを構築するモデルはやはり、強い。
このブログでもいくつか紹介してきましたが、まだまだ好例が存在します。
新しい魚屋さんの登場
「魚ポチ(うおぽち)」
https://uopochi.jp/
株式会社フーディソンが運営する、飲食店向けの鮮魚販売です。
SPAはユニクロの専売特許じゃない!新しい八百屋の仕組みとは?
でご紹介した八百屋さんと同様に、町の魚屋さんもすっかり姿を消しました。今ではスーパーの鮮魚コーナーがその役割を担っています。
そうした中で登場したのがこの事例です。
飲食店向けに(個人の購入はできないようです)、1500種類以上もある魚の中から、まるでアマゾンダッシュのように1尾から購入が可能なサービスです。
うれしいのは、その種類の多さだけではありません。
なんと支払いが月末締めの翌々末、つまり「掛け」で購入が可能なのです。飲食店にとってこれ以上ないメリットです。
こうした痒いところに手が届く仕組みが話題を呼び、様々なメディアに取り上げられています。
なぜ、うまくいくのか
理由は3つ。
1つめは、魚という商材です。野菜と同じく、底堅い需要があります。近年、中国や韓国など著しいアジア圏の国々でマグロなどの需要が高まる中、一層「魚」のポジションは高いものになっています。
要は、魚というポテンシャルの高い商品をスムーズに提供できる、それだけでビジネスモデルとして最強になるわけです。
2つめは、「魚」に絞ったこと。
これは様々な成功済のビジネスモデルに言えることです。
商品カテゴリーを絞ることで、
・仕入れコストが下がる
・知名度が上がりやすい
・管理コストが下がる
→ オペレーションミスが減る
といった諸々のメリットが生まれるからです。
反対に、無理に他のカテゴリーに広げようとしてしまうと、米国でかのスタバが、「紅茶」で失敗したように、まずうまくはいきません。どうしても実行するのであれば最初から投入しておくべきなのです。
3つめは、同一商品による多様なアウトプット、です。
八百屋さんの事例と同じく、このケースでも単に鮮魚を売るだけではなく、魚メインのクッキングスクールや魚屋さんの出店サポートなど、1つの商品で多様な出口を設けています。
こうすることで、提供スピードが上がり、商品ロスも減り、結果、その分利益がアップするのは間違いありません。
プラットフォーム型は構築するまでが大変ですが、一度構築してしまえば、こちらのものです。
ぜひまだこうした仕組みに載っていない商材やサービスがないか探してみて下さい。今までとは比べ物にならないほどの利益を獲得できるかもしれません。
- 前の記事
SPAはユニクロの専売特許じゃない!新しい八百屋の仕組みとは? 2017.09.06
- 次の記事
ダ・ヴィンチニュース/Yahooニュースで取り上げて頂きました。 2017.09.11