なぜ、アイデアはカブるのか?
- 2024.09.17
- コラム
新しいビジネスアイデアを考えるごく一般的な流れは次のとおりです。
1)一人の顧客像を設定する
2)その顧客のインサイトから提供価値(解決策)を決める
この流れには大きな欠点があります。
あらゆる分野で、ほとんどのニーズが満たされていることを無視している点です。
こうしたニーズがあるのではないか?
検証してもどうやらそのようだ。
でもうまくいくことはありません。
ニーズの確かさは、競合が先行していることの裏返しだからです。
前提を「反転」させるのです。
思いつくことはもう先行されているだろうと考えるのです。
1)現時点で存在するニーズと解決策(競合のビジネス)を洗い出す
2)未解決のニーズ、未着手の解決策を探索する
「これならいけるのではないか」、ではなく、「どれならいけるのか」。
「偶然」と「必然」の違いです。
ビジネスはナンバリングのない宝くじ
宝くじは競馬などと異なり、その番号を購入した人だけが勝ちます。
この点が新しいビジネス発想によく似ています。
誰かにその番号を先に買われてしまえば、そこまでという点です。
ただ、ビジネスには「ナンバリング」されていません。
ナンバリングがないために、それが買えないことがわからないという難点です。
だから、アイデアを考える人が自身の手で「ナンバリング」し、どれが買われてしまったのかを洗い出す必要があるのです。
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