上場を果たす成功者の視点

上場を果たす成功者の視点

システム会社時代、地方のフランチャイズ本部をターゲットにして營業を展開していた。

ある日、提携先のコンサル会社から新たなFC本部立ち上げを検討している建設会社を紹介され、名古屋に赴いた。

FCコンテンツはスポーツクラブだと言う。
コナミを筆頭に大手がひしめき合い、具体的な参入障壁はない分、知名度やブランドが物を言う業界だ。後発参入には優しくない。

今から、いったいどうするのだろう?

そんな疑問に対する先方の回答はシンプルだった。

「郊外型」。

スポーツクラブは駅前など交通の便が優れたところにあるのがもっぱらだ。だから、あえて町中を離れ、郊外に展開するのだという。
(もちろん、あのカーブスが登場する遥か前の話だ)

当時はまったく意味がわからなかった。
駅前から離れて、集客ができるのだろうかと。

強みはあるという。
母体が建設会社。施設にかかる資材調達コストが比較的安価にでき、FC展開していく上で、有利だと。

今後の計画として、全国に100店舗展開する。
その展開を支える全システムの構築が必要で、地元の中小ベンダーでは対応できそうにないから依頼するという。(いくつかの案件でリソースが枯渇しているため、結果的に断ることになり、めちゃくちゃお叱りを受けたが)

それから数年後。
宣言どおり、そのスポーツクラブは上場を果たし、全国展開への足がかりを作っていった。

ホリデイスポーツクラブ
https://www.holiday-sc.jp/

今、振り返ってみると、成功する経営者が見ているところを知るとてもいい機会だった。