起業を予定しているなら、「資産のストック」に注力すべき理由
- 2024.12.06
- コラム
起業の障壁にはよく「資金」が挙げられる。
資金が足りないから、起業できないという。
裏を返すように、書籍やWEBサイトでは、「お金なし」「人脈なし」「スキルなし」で◯億円稼いだという耳慣れた言葉が踊る。
(その大半の正体は、もっぱら“せどり”や情報商材の販売だったりするが)
しかし、これは「ある真理」を突いている。
お金も人脈も、そしてスキルもすべて「資産」であるという点だ。
資金を調達し、資産に投下する。その資産を活かして売上を立てる。
「資産」はこの流れの中核に位置する。
これはソフトであれ、ハードであれ同じだ。
例えば、動画コンテンツ。
・機材を購入する
・動画を制作する(もしくは制作スタッフ)
機材と労働力という2つの資産を投下し、出来上がった動画を配信し、広告収入を得る。つまり、機材と労働力という2つの資産がなければ、動画配信というビジネスは成り立たない。
こうした資産は資金だけではない。
「現金」「人脈」「スキル(資格)」「ノウハウ・経験」
「販売ルート」「顧客名簿」「時間」「ブログなどのテキストコンテンツ」「YouTubeなどの動画コンテンツ」「SNSのフォロワー」「WEBサイトのアクセス数」・・・
以前の知り合いで、自分の「人脈」を紹介するというビジネスを行っていた人がいた。月額3万円ほどで、毎月さまざまな人を紹介、つなげるというものだ。
月額3万円。仮に50人契約したとすれば、それで月に150万円の売上が立つ。人脈が資産である非常にわかりやすい例だ。
目下、起業を予定しているならば、さきほど挙げたような「資産」のストックに時間を投下することを強くおすすめする。資金はあくまでもその1つに過ぎない。
私の場合、7年ほど前から古今東西のビジネスの成功例をひたすらストックしている。このストックをもとに、書籍やメルマガ、コンサルティングを行っている。
きちんとカウントしたことはないが、すでに2,000件は超えているだろう。
ここまで積み上げると、生成AIにも追いつかれることはない。
生成AIが吐き出す事例はせいぜい数十件だからだ。
直近の書籍においても、400を超える事例を必要としたが、このストックのおかげでなんとかなった。
資産のストックには時間がかかる。
また、多少の費用もかかる。
とはいえ、一般的なイメージとして起業のために必要とされるような金額は不要だ。
時間はかかるが、一定数、そして一定期間を超えると、圧倒的な差別化を手にすることができる。そして、それは必ず「換金性」を帯びてくる。
なお、1点だけ注意がある。
資格など多くの人が保有する資産を選んではいけない点だ。
この点は説明不要だろう。
どのようなものでも構わない。
できるかぎりまだ誰も手を付けていない情報をひたすら積み上げる。
それは一定のボリュームを超えた頃、資産性を持ち、そして換金性を持つ。積み上げた資産があなたを裏切ることはない。
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