稼働率20%でも儲かる! 「favホテル」に学ぶ、非常識な成功法則

「ホテルは立地が命、そして稼働率こそがすべてだ」――。
そんな常識を覆し、わずか20%の客室稼働率でも利益を生み出すホテルがあります。それが、グループや家族旅行に特化したホテル「fav」です。
一見すると「非常識」とも思えるこのビジネスモデル。しかし、その裏には新しいビジネスを立ち上げる上で、非常に重要なヒントが隠されています。
1. 「常識」を疑い、ニッチを狙う
従来のホテルは、出張客や少人数の旅行者をターゲットに、いかに多くの客室を埋めるかという「量」の勝負でした。しかし、「fav」はあえてそこから外れ、「グループや家族」という特定の顧客層にフォーカスしました。
1フロア1室の広々とした空間、調理器具が揃ったキッチン、大人数で使えるリビング。これは単なる宿泊施設ではなく、「みんなで集まってくつろげる、もう一つの家」という全く新しい価値を提供しています。
新しいビジネスを考えるとき、すでに競争が激しい市場で戦うのではなく、「誰の、どんなニーズが満たされていないのか?」という視点を持つことが、成功への第一歩になります。
2. コスト構造を根本から変える
ホテル経営で最も重いコストは人件費です。「fav」はこれを徹底的に削減しました。
無人チェックイン・アウトを導入し、清掃業務を外部に委託することで、フロントスタッフをほぼ置かない運営を実現。これにより、固定費を驚くほど低く抑えることに成功しています。
これは、あなたが考えているビジネスにも応用できます。 「この業務は本当に自社で行う必要があるか?」「テクノロジーで自動化できることはないか?」と問いかけることで、人件費という最大のコストを最小限に抑え、利益が出やすい体質を作ることができます。
3. 「部屋」を売るな、「体験」と「資産」を売れ
「fav」の収益源は、部屋の宿泊料だけではありません。
グループ利用に特化することで、1部屋を販売するだけで大人数分の宿泊費を得られ、1部屋あたりの収益(客単価)を大幅に高めています。
さらに、このビジネスモデルの真骨頂は、宿泊事業を「不動産投資」と組み合わせている点です。ホテル自体を不動産ファンドに組み込むことで、宿泊料以外のアセットマネジメント報酬や、将来的な不動産価値の上昇による利益も見込んでいます。
あなたのビジネスも、単一の収益源に頼っていませんか? サービスや商品を販売するだけでなく、それに付随するコンサルティング、コミュニティ運営、資産運用といった別の収益の柱を作ることで、ビジネスはより強固になります。
「favホテル」の事例は、「非常識」が新しい「常識」を生み出すことを教えてくれます。ぜひ、あなたの新しいビジネスのアイデアを考える上で、参考にしてみてください。
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