捨てない社会を「インフラ」で実現! PASSTOに見る次世代リユースビジネスの可能性

捨てない社会を「インフラ」で実現! PASSTOに見る次世代リユースビジネスの可能性

「何か新しいビジネスを始めたい」「社会貢献と収益化を両立させたい」と考えている方へ。今、衣類や不要品の「資源循環」をテーマにしたビジネスが、単なるリサイクルを超えた新たな局面を迎えています。

今回は、資源循環サービス「PASSTO(パスト)」(https://www.passto.jp/)の事例を深掘りし、サーキュラーエコノミー(循環型経済)分野におけるビジネスチャンスと、成功の鍵となる要素を探ります。

1. PASSTOの核となる「循環インフラ」の構築

PASSTO(株式会社ECOMMITが提供)の最大の強みは、生活者の「捨てる」行動を「循環させる」行動へと変えるインフラを築いた点にあります。

ビジネスモデルのポイント

回収の多角化と利便性向上
郵便局、商業施設、スーパー、マンション、自治体など、日常の生活動線に「青い回収ボックス(PASSTO BOX)」を設置。これにより、「ごみとして出す」よりも気軽に、多品目(衣類、バッグ、ホビー品など)を投函できる環境を整備しています。

新規参入のヒント いかに生活者に負担をかけず、「ついでに」資源を渡してもらえるかが、回収量増加の鍵となります。

一気通貫のプロフェッショナルな選別(プロピッカー)
回収後の選別・仕分け作業を「プロピッカー」が担い、リユース(再利用)、リサイクル(再資源化)の最適な振り分けを高度に行います。これにより、リユース率とリサイクル率の最大化を実現しています。

新規参入のヒント: 単なる回収業者ではなく、「資源を最大限活かす目利き」の仕組みを構築することが、バリューチェーン全体での収益性を高めます。

データとトレーサビリティの可視化
どの回収拠点から、どれだけの品目が、どこでリユース・リサイクルされたかをデータ化し、連携企業や自治体に提供。これはSDGs/ESG経営に取り組む企業にとって、非常に価値のある「循環の証明」となります。

新規参入のヒント 「モノの動きを追跡し、CO2削減貢献量を可視化する技術」は、BtoBビジネスにおける強力な付加価値になります。

2. 市場が追い風!巨大な「未利用資源」を掘り起こすチャンス

ファッションリユース市場は年々拡大しており、2025年にはさらに成長すると予測されています。しかし、衣類に関して言えば、年間約50万トン以上がリユース・リサイクルされずに廃棄されているという現実があります。

PASSTOのような取り組みは、まさにこの「捨てられている未利用の資源(眠る資産)」を掘り起こし、新しい経済価値を生み出す事業です。

今後のビジネスチャンス

多品目・専門分野への特化
PASSTOは多品目に対応していますが、例えば「ベビー用品」「アウトドア用品」「特定の素材(例:ダウン製品)」など、特定の高付加価値品目に特化した回収・選別・再流通の仕組みは、まだビジネスチャンスがあります。

BtoB特化型のサービス
企業やブランドの「売れ残り在庫(デッドストック)」や「ユニフォーム」
など、大量かつ均一な資源に特化し、リサイクル業者や海外バイヤーと結びつける特化型プラットフォームは需要が高いです。

地方・地域密着型モデル
ECOMMITが全国に循環センターを持つように、地域ごとの物流コストを抑えつつ、地元のリユース店やリサイクル工場と連携する「地域内でのクローズド・ループ(地域完結型循環)」ビジネスは、自治体との連携も含めて可能性があります。

まとめ:これから資源循環ビジネスを始める方へ

PASSTOの成功は、「回収して終わり」ではなく、「回収・選別・再流通・データ化」を一気通貫のインフラとして提供した点にあります。

単なる「エコ」ではなく、「利便性」「収益性」「トレーサビリティ」の3つを兼ね備えたビジネスモデルこそが、現代のサーキュラーエコノミーで求められている鍵です。

あなたも、「ごみ」を「資源」に変えるインフラビジネスで、社会と経済に貢献する新しい価値を創造しませんか?