新規事業のヒントは「SNSの逆張り」にあり!大流行SNS「BeReal.」から学ぶヒットの法則

最近、特に若年層を中心に世界的な大流行を見せているSNS「BeReal.(ビーリアル)」をご存知でしょうか?
従来のSNSの常識を打ち破るユニークな仕組みは、単なるトレンドで終わらず、私たちが新しいビジネスやサービスを考える上で、多くのヒントを与えてくれます。
この記事では、BeReal.の人気の秘密を深掘りし、そこから抽出できる新規事業の着想に役立つ3つのヒントをご紹介します。
1. BeReal.とは?なぜ「映えない」SNSがヒットしたのか
BeReal.は、「リアル」を徹底的に追求したフランス発の写真共有アプリです。その最大の仕組みは以下の通りです。
時間制限とランダム性
1日1回、予測不能な時間に通知が届き、ユーザーは2分以内に写真を投稿しなければならない。同時撮影
外カメラ(風景)と内カメラ(自分)が同時に撮影され、加工やフィルターは一切使えない。相互義務
自分が投稿しないと、友達の投稿も見ることができない。
ヒットの理由:顕在化していた「SNS疲れ」への解答
従来のInstagramやTikTokが「ベストな瞬間を、最大限に美しく見せる」サービスだったのに対し、BeReal.は意図的にそれを困難にしています。
「映え」からの解放
常に最高の自分を演出し続けるSNSのプレッシャーや疲労(SNS疲れ)は、多くのユーザーが潜在的に感じていたペイン(痛み)でした。本音の共感
忙しい瞬間や、だらけている瞬間など、飾らないリアルを共有し合うことで、友人とのより深い共感や親密な繋がりが生まれています。
2. 新規事業の着想に役立つ3つのヒント
BeReal.の成功は、「誰もが当たり前だと思っていたSNSの常識」を逆手にとったことにあります。この成功から、新規事業を考える上での重要な視点が得られます。
ヒント①:市場の「隠れた不満」を解決する逆張り戦略
市場が飽和している分野では、既存サービスの「当たり前」の中にユーザーの隠れた不満が潜んでいます。
既存サービスAの「常識」
投稿はいつでも、何度でも撮り直しOK。ユーザーの不満
「いいね」を意識しすぎて、投稿準備に時間がかかりすぎる。BeReal.の逆張り
2分以内の時間制限、撮り直し回数の表示。
着想のヒント: あなたの業界の既存サービスで「こうするのが当然だ」と思われているルールは何ですか?そのルールが、ユーザーにストレスを与えていないかを見直しましょう。あえて不便さや制約を設けることで、ストレスからの解放という新しい価値が生まれるかもしれません。
ヒント②:「ランダム性」や「時間制限」による体験のゲーム化
BeReal.では、通知がいつ来るか分からないというランダム性が、ユーザーを飽きさせないゲーム的な要素になっています。
ユーザーの行動
通知が来るのを待ち遠しく思う。通知が来たらすぐにアプリを開かなければならないという緊張感とスリル。
着想のヒント: あなたのサービスに、ユーザーが「つい開いてしまう」ような予測不能な要素や期限付きのミッションを組み込めないでしょうか?単調な作業や日常的な行動に、楽しさや特別感を加えることで、高いエンゲージメント(利用頻度)を生み出せます。
ヒント③:「匿名・隠蔽」ではなく「開示・透明性」を価値にする
従来のSNSでは、自分の過去の行動や履歴は隠すのが一般的でした。しかしBeReal.は、その逆です。
開示される情報
投稿が時間内に間に合わなかった遅延時間、撮り直した回数、投稿をスクショされた回数(誰にされたかは不明)。
これは、「偽らず、リアルであること」自体が信頼と共感を生むという、新しい価値観に基づいています。
着想のヒント: 顧客の行動履歴や利用状況など、これまで隠してきた情報の一部をあえて透明化することで、ユーザー間に新たな共感や競争、あるいは安心感を生み出せるサービスは考えられないでしょうか?(例:環境配慮型サービスにおける「CO2削減量」の透明化など)
まとめ
BeReal.の成功は、既存の市場の「常識」を疑う視点と、ユーザーの潜在的な不満(SNS疲れ)への洞察から生まれました。
新しいビジネスを検討する際は、まずはあなたの周りにある「当たり前」をリストアップし、その真逆の価値を提供したらどうなるかを考えてみましょう。そこに、次のヒットの種が隠れているかもしれません。
- 前の記事
地域課題を解決するビジネスモデル:仙台発「ジーバーFOOD」に学ぶ成功のエッセンス 2025.12.04
- 次の記事
【新規事業の鍵】「壁をなくす」ビジネスが熱い!移動式集中ブースがオフィス家具市場の常識を覆す 2025.12.08