飲むだけじゃない!UCC「食べるコーヒー」から学ぶ、ヒット商品の生み出し方

「コーヒーは飲むもの」という常識を覆し、爆発的なヒットを記録したUCCの「YOINED(ヨインド)」。一見、シンプルに見えるこの商品ですが、その成功の裏には、新しいビジネスを考える上で欠かせないヒントが隠されています。
今回は、「YOINED」の事例から、常識を打ち破るための発想法と、ビジネスを成功させるための重要なポイントを3つご紹介します。
1. 既存の概念を「疑う」ことから始める
新しいアイデアは、「当たり前」を疑うことから生まれます。
UCCは、「コーヒーは液体である」という固定観念を捨て、「コーヒー豆そのものの美味しさをどう届けるか?」という問いに向き合いました。カカオを使わずにコーヒー豆を固めるという、前例のない技術に挑戦した結果、これまでにない「食べるコーヒー」という全く新しいジャンルを開拓しました。
あなたのビジネスにおける「当たり前」は何ですか?
- 「ラーメンは麺とスープである」→ 汁なしラーメン
- 「本は紙に印刷されている」→ 電子書籍
既存の概念を一度壊し、視点を変えてみることで、誰も気づいていない市場が見えてくるかもしれません。
2. 「不便」や「課題」にこそ商機がある
ヒット商品は、消費者自身が気づいていない「不満」や「課題」を解決することで生まれます。
「YOINED」の成功は、「コーヒー豆本来の香りや風味をもっと手軽に味わいたい」という、潜在的なニーズを掘り起こした点にあります。これまでの抽出過程では失われていた香りを閉じ込めることで、コーヒー愛好家が抱えていた「もっと深いコーヒーの世界を知りたい」という探求心に応えました。
あなたの周りにある「小さな不便」は何ですか?
- 「〇〇をするとき、いつも手が汚れる」
- 「△△を買うとき、いつも欲しいものが揃っていない」
日常生活で感じている「ちょっとした不便」は、そのまま新しいビジネスの種になる可能性があります。
3. 「限定」と「希少性」で話題をつくる
商品そのものの価値に加え、マーケティング戦略も成功の鍵を握ります。
「YOINED」は、発売直後から生産が追いつかず、すぐに「幻の商品」として話題になりました。この「手に入りにくい」という希少性が、SNSでの口コミを加速させ、「今すぐ手に入れたい」という消費者の欲求をかき立てました。
初めから大量生産するのではなく、あえて限定的な販売にすることで、市場の反応を確かめながら、話題性を高めることができます。
まとめ
UCCの「食べるコーヒー」は、単なる新商品ではなく、「常識を疑い、潜在的なニーズを解決し、話題性をつくる」という、新しいビジネスの成功法則を体現しています。
もしあなたが新しい事業のアイデアを探しているなら、ぜひ一度、身の回りの「当たり前」を疑ってみてください。そこに、次のヒット商品を生み出すヒントが隠されているかもしれません。
- 前の記事
「懐かしい」で終わらせない!たまごっちから学ぶ、令和のヒット商品を生み出す3つの法則 2025.08.28
- 次の記事
マスキングテープカッターはなぜ「親指」につけたのか?大ヒットの裏側にある「逆転の発想」 2025.09.01