【プロダクト3層モデル図鑑100】003_お寺
- 2025.09.02
- プロダクト3層モデル図鑑

お寺に学ぶ、無形価値を届けるビジネス設計
「お寺」と聞いて、何を思い浮かべますか?観光地、祈りの場、心の拠り所…。お寺という一見ビジネスとは縁遠い存在が、実は「心の安らぎ、信仰」という無形の価値を届けるために、緻密なプロダクト設計がなされていることを示しています。
新しいビジネスを考えている皆さんも、このモデルから「目に見えない価値」をどのように提供し、顧客と向き合うべきかを学びましょう。
お寺のプロダクト3層モデル
モデルの構成要素とビジネスへの応用
1. パートナー
お寺の例
地域観光協会、旅行会社、宿坊組合、仏具店など、多様なパートナーと連携することで、来訪者の満足度を高め、新たな顧客層を開拓しています。
ビジネスへのヒント
独自のリソースだけでは提供できない価値を、信頼できる他社と組むことで創出できます。
2. 機能
お寺の例
境内、建物、仏具、僧侶、法要、行事など、参拝や信仰体験の全てが機能として提供されています。
ビジネスへのヒント
あなたのプロダクトが提供する「体験」を、複数の機能の組み合わせとして分解し、それぞれを改善できないか考えてみましょう。
3. 品質
お寺の例
僧侶の質、法要の質、施設の清潔さ、維持管理など、顧客が体験するすべての要素が、提供される価値の品質を左右します。
ビジネスへのヒント
顧客の体験を構成するあらゆる接点(タッチポイント)で、一貫した高品質を保つことが、ブランドへの信頼を築く上で最も重要です。
4. 価格
お寺の例
祈祷料、法要料、お布施、拝観料、体験料など、提供される価値やサービスに応じて、多様な価格が設定されています。
ビジネスへのヒント
収益を得る方法は、商品販売だけではありません。提供する価値に応じて、複数のマネタイズポイントを設けることで、ビジネスの安定性を高められます。
5. デザイン
お寺の例
建築様式、庭園、仏像、仏具、ウェブサイトのデザインなど、空間全体がブランドイメージと体験を形成しています。
ビジネスへのヒント
顧客の感情に訴えかける「雰囲気」や「世界観」を、デザインを通じて一貫して表現することが重要です。
6. 情報提供
お寺の例
寺院の歴史、宗派、行事案内、法話、ブログ、SNSなどを通じて、お寺の魅力を発信しています。
ビジネスへのヒント
一方的な宣伝ではなく、顧客にとって有益な情報(物語や知識など)を発信することで、ファンとの関係を深めることができます。
7. 関連サービス
お寺の例
座禅体験、写経体験、精進料理、宿坊、ヨガなど、信仰の枠を超えた付加価値サービスを提供しています。
ビジネスへのヒント
コアサービスを基盤に、顧客の新たなニーズ(この場合は健康や自己探求)に応える関連サービスを展開することで、新たな収益源と顧客層を獲得できます。
8. 保証・サポート
お寺の例
相談対応など、顧客の心の不安や疑問に寄り添うサポートを提供しています。
ビジネスへのヒント
提供する価値が「無形」であるほど、顧客の精神的なサポートが重要になります。
このモデルから学べること
お寺というビジネスは、「心の安らぎ」という無形の価値を、多様な要素を組み合わせて提供しています。
このモデルは、「目に見えない価値」をどのように分解し、顧客に提供するかを考える上で非常に役立ちます。あなたのビジネスが提供する価値が、たとえ無形のものであっても、このモデルを参考に、その提供方法を具体的に設計してみてはいかがでしょうか。
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