【ここを間違えると大変】ビジネスモデルはどこから考えればいいのか
- 2016.02.26
- 発想法
- ビジネスモデル発想法
新しいビジネスを考える上で、他社との差別化を図るためにビジネスモデルは外せません。
では、ビジネスモデルはどこから考えればいいのでしょうか?
とりかかる範囲を決めずに、考え始めるとただグルグルと悩むだけに終わる恐れもあります。
ビジネスモデルを構成する範囲
どこから考えればいいのか、をご紹介する前にまずビジネスモデルにはどのような構成要素があるのかを先にご説明しておきましょう。
ビジネスモデルには、大きく3つの要素があります。
1つは、集客機能。
2つめは、業務・オペレーション機能
そして最後がリピート機能
です。それぞれ簡単にご紹介します。
まず、集客機能。これは詳しい説明はいらないかもしれませんね。
要はどうやって顧客を集めるか、です。
チラシを配るなどいわゆる人海戦術的な方法もありますが、あまりオススメできません。やたらコストがかかる割に、効果が期待できないからです。
機能として設計したいのは、自動的もしくは半自動的な仕組みです。まったくの手放しというわけにはいきませんが、ある特定の作業をするだけで集客が図れるような仕組みを目指します。
たとえば、ブログを書くこと。
多数の読み手がいる状態を予め構築(もしくは多数の読み手がいる場所への投稿)ができていれば、あとはひたすらブログを書くだけで、集客機能が成立します。
大切なことは、単にブログを書きさえすればそれで集客ができるということではない点です。
読み手が十分いる状態があってこそ働く自動的な機能なのです。
ブログを書き続けるのは、もちろん楽ではありません。しかし、何千枚ものチラシを人海戦術で集合住宅の郵便受けに配るよりも明らかに効率的です。
こうした機能が1つめの集客機能です。
2つめの業務・オペレーション機能。
これも集客機能と同様に、ただ業務をこなすということではありません。
再度利用する理由を設計する必要があります。
例えば、あなたが美容室のオーナーだとします。
クーポンやホームページを見て、髪を切りに来た人に単にカットやブローをするだけでは次に繋がるかどうか微妙です。
髪を切ってもらうプロセスが、その顧客にとって他の美容院とくらべて何かプラスになるものが必要なのです。
カットのあと次にカラーをしてもらう。そのときに連携が非常にスムースで、全体時間が短いなど、です。
この点を強く打ち出し、成功を収めているのがエキナカなどに展開する「QBハウス」です。カットだけに絞り込み、時間を短くすることで他社にはない価値を提供しています。
3つめは、リピート機能。
ビジネスモデルを考える上で、一番重要なポイントです。
繰り返し使ってもらうための仕掛けです。
例えば、顧客の目に届きやすい場所に商品を展開する。
食品メーカーがこぞってコンビニに商品展開するのはこのためです。
他の商品を買いにきたときでさえ、その商品が目に入る。
リピートしてくれる可能性は高まります。
これは一例で、商品陳列に絡めたリピート機能です。
業務オペレーションの中にも組み込むことはできますし、その他の部分に設定することもできます。
最近ならスマホアプリを配るといった手法も考えられますね。
重要なことは、ビジネス全体において「一過性」にならないようにすること、です。
範囲はわかった。では、どこからどう考えればいいのか
一般的なビジネス書には、顧客の不を探せとよく書かれています。
もちろん、これはこの通りなのですが、一から探すのはさきほどのチラシをまくことと同じく、非常に手間がかかります。
それよりもすでにあることを「模倣」してしまいましょう。
成立している商品やサービスをヒントにアレンジするのです。
さきほど上げたQBハウスがまさにそうです。
髪の毛を切りたいというニーズは、調べるまでもなく存在します。
実際、コンビニと変わらないほどの美容室や理容室があることからも明らかです。
ポイントはここからです。
髪を切りたい人は十分存在する。では、その髪を切りたい人にどのようなサービスや商品を提供すればいいのか。これを考えるわけです。
このとき必ず押さえておきたいのが、他社との「差別化」です。
今あるやり方のまま、やってしまえば(とりあえずお店を出せばお客は来るだろう的な考え)は、やめましょう。
あらゆる商品やサービスの分野において、ないものはないと言い切れる時代です。他社との違いがなければまずビジネスを継続できません。
まず、今ある商品やサービスの方法を書き出す
他社との差別化を図るビジネスを頭の中だけで考えるのは、酷です。まずは自分がやろうとしている商品やサービスで先行している、成功している企業について書き出しましょう。
さきほど上げた3つの機能について、出来る限り分解して書き出すことが大切です。
そうして、洗いだした他社の機能のどこで差別化できるか、その方法を考えるのです。
こうすれば、比較的短い時間で新しいビジネスモデルを考えだすことができます。
成功している企業は、一部の革新的な商品を除いてほとんどが他社のアレンジです。
他社の模倣をし、それに対してどのような違うアプローチができるか。ぜひ、やってみてください。
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