擬人化するビジネスモデル
- 2016.10.05
- 事例集
既存のビジネスを見直す新しい視点をご紹介しましょう。
それは、いまある商品を「人」に見立てること。
つまり、「擬人化」です。
擬人化とは、人間以外のものを人間と見立て、人間のような役割を与える喩えのことです。この視点で見事な成果を出している事例をご紹介しましょう。
「働くお菓子」
http://www.hataraku-okashi.com/
お菓子が働く?
一体どういうことだと思われたでしょう。
具体的には、お菓子を使って企業活動における様々な問題を解決しましょう、というもので、例えば、
・営業ツール
バスの形をしたお菓子。当たりクジを付け、ゲーム感覚で楽しむパンフレット。
・販促ツール
PCサービスを提供する企業用に、PCの形をしたお菓子。
といったように、営業ツール、販促ツール、採用ツール、コミュニケーションツールなど7種類の機能をお菓子に持たせたのです。
取り扱うお菓子は100種類。その中から世界で唯一のオリジナルのお菓子を課題解決に向け製作してくれるのです。
様々なメディアでも取り上げ、見事な成果を挙げています。
なぜ、うまくいくのか
3つあります。
1つめは、唯一無二のコンセプトであること。
働くお菓子、というコンセプトは他にないでしょう。
2つめは、ゴールが見えやすいこと。
企業向けビジネスでは、個人向けとは違い分かりづらいものも見かけます。
しかし、企業と言えど、判断するのは人間です。
これが一体どのような問題を解決してくれるのか、一発でわかるほうが社内の決裁も通りやすいのです。
3つめ。費用が安いこと。
2つめの理由と同様、企業も個人と変わらず、このご時世とにかくお金は掛けたくない。事例のケースでは100個から受付をしており、大した金額にはなりません。とりあえず、少しだけやってみようかと進めやすい。
この事例から考えられるビジネスモデルの例
擬人化するという視点は他にもあてはまりそうです。
例えば、
・迎えにいくホテル
さすがにまだないと思いますが、移動式のホテルです。
仮眠専用で15分500円とか。
オフィス街でやれば、結構いけるかもしれません。
・家庭教師アプリ
利用者の進捗に応じて問題が変わっていくという学習アプリ。
クラウドに接続しわからない問題に人工知能が答えてくれるサービスも考えられそうです。
・コーチングクラブ
もしかしたら、すでにあるかもしれません。
センサー付きゴルフクラブ。打ちっぱなしやゴルフ教室に行って見てもらわなくても、そのクラブを振るだけで、スイングのどこに問題があるか、スマホと連動して分析してくれるクラブ。
といったものが考えられそうです。
例に挙げたもの以外でもいくらでも考えられそうです。
ぜひ、擬人化して新しいビジネスを生み出してみて下さい。
- 前の記事
お金はどこに消えた?!試算表から【キャッシュ・フロー計算書】を作る方法<完全版> ※この記事はPCで見ることをオススメします。 2016.10.05
- 次の記事
ノウハウを売るビジネスモデル 2016.10.07