【高額商品を売りたい】切り口を変えればバカ売れ
- 2016.05.17
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世の中すっかり、デフレ基調です。
日本だけではなく、中国や欧州を中心に世界中がデフレだと言われています。
こうしたとき、一番厳しい状況に置かれるのが金額の高い商品。
もちろん、例外的にフェラーリなど高いブランド力を誇る商品では、デフレ不況などどこ吹く風と好調なものもあります。
しかし、多くの場合、そうは問屋が下ろしてくれません。
金額が高いというだけで敬遠されてしまいます。
とにかくこの状況が消え去るのを待つしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
ちょっと発想を変えれば、どれほど高い商品であっても売れるヒントがあります。
これからご紹介する方法が一つ、よいアイデアにつながるかもしれません。
その方法とは「一口馬主」です。
一口馬主
馬主と聞くと、「どこかの金持ちの道楽」というイメージがあります。実際、一頭購入するとなると、馬によっては何億もします。
しかし、実際はそれほどお金を持っていなくても、馬主になる方法があります。何人かで購入費用を出しあい、馬を購入するやり方。これが一口馬主です。
分割することで一人あたりの負担が減り、多くの人が馬主になることができます。お金はそれほど用意できないが、「なんとかして馬主になりたい」人からすれば朗報です。
この方法は、馬主以外にも使われています。
例えば、分譲マンションです。
購入者側から見れば、夢にまで見た「自分の家」。
何十年とローンを組む人生を掛けた買い物ですね。
一方、マンション提供側にとってはどうでしょう?
マンションを1棟を建て、売れなかったときのことを考えるとかなりハイリスクなビジネスです。。
この投資をなんとかして1日でも早く回収する必要があります。
そこで、先ほどの一口馬主方式が使えるわけです。
マンション一棟をまるまる売却するのは至難の業ですが、馬と同様に所有を分割してしまえば、購入できる人が一気に増えます。
さらに、住宅は購入者のほとんどが銀行でローンを組みます。(世の中には、キャッシュで家を買う人もいるそうですが・・・)
その瞬間、マンションの所有権は銀行へ移りますよね。自宅を購入したことがある方ならよくご存知だと思います。
デベロッパーからすれば、銀行へ販売できることで、やはりリスクを減せます。分譲で売られているのはこういった背景もあるのです。
また、マンションの場合、実際にはまだ建設される前から、売りだされているケースが殆どです。着工する前に売却を完了させておけば、「売上と支払の順序」を逆にすることができます。
こうすることで単に売るだけでなく、回収のリスクも減らすこと、資金繰りを良くすることもできてしまうわけです。
誰が買ってもいい
なんとかして売ろうとするあまり、つい「売り方」を忘れてしまいがちです。
ビジネスにおいて大切なのは、「売上」が立つこと。「誰から」は極端な話だれでもいいのです。
柔軟に考え、ビジネスの幅をどんどん広げていって下さい。
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