JINS+アマゾンで出来上がる世界一の専門店
- 2018.11.17
- 事例集
新しいビジネスモデルには、必ず他業界で成功済の「パーツ」が含まれています。例えば、レンタカー✕サウスウエスト航空で全国展開でご紹介したガッツレンタカー。圧倒的な価格を打ち出しています。
ご紹介するの事例も同様です。
世界一の「つえ」の専門店
「つえ屋」
http://www.e-104.info/
京都にある「つえ」の専門店です。
なんとその数は、9,000種類。さらに在庫は17万。世界一だそうです。
最大のポイントは、数だけではありません。
その豊富な種類です。
シンプルなつえから、漆塗り、木製、折りたたみ式、伸縮可能なスライド式など、それはもう多岐に渡っています。
高齢化が進む中、数々のメディアに取り上げられ、見事な成功を収めています。
なぜ、うまくいくのか
うまくいっている理由の筆頭は、もちろん圧倒的な在庫&種類。
それ以外にも3つの理由が考えられそうです。
1つめは、必需品であること。
ご年配の方で足があまり良くない人にとって、つえは必需品です。
目の悪い人にとってのメガネのようなものです。
2つめは、他業界のパーツ。
お気づきの方もいると思います。
つえ=メガネ、です。
ZoffやJINSに代表される格安メガネ。
昔と違い、その種類がとても豊富です。見ているだけでも楽しいですよね。
つえって少々地味なイメージがありました。
その点で、メガネと同じ性質を持っています。
そしてもう一つのパーツが、アマゾンで有名になったロングテール。つえって、当たり前ですけど「腐りません」。
つまり、在庫として持っておいても問題がない。さらに、一般的なファッションアイテムと異なり、流行り廃りがない。
むしろ、昔流行ったものが、リバイバルで再びブームになったりすることもあるほどです。
最後は、拡張性。
現在機能性メガネが流行っていますよね。すでにその地位が確立されたブルーライト防止のレンズ。同じように、つえにも機能性をもたせることも可能ですよね。(上述の折りたたみ式やスライド式などがそうですね)
例えば、紛失物防止の機能や万歩計機能、ちょっとしたゲーム機能などをつけることで、健康向上に貢献することも考えられます。
メガネと同じく日頃手元にあるものだからこそ、いろいろと拡張性をもたせることができるのです。
商品そのものは、昔からあるものです。
そこに他業界のパーツを持ってくる。
このとき重要なのが、その商品やサービスの「性質」です。
性質がかけ離れたものや共通点のないものでは当てはまりません。
単なる機能やカテゴリーではなく、その商品やサービス自体が持っている性質に目を向けてみてください。
あなたもまだ気づいていないとんでもない金鉱脈が隠れているかもしれません。
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