【フリーランス必見】ビジネスモデルはこうパクる。
- 2016.07.16
- 発想法
- ビジネスモデル発想法
個人で事業を始める人が増えてきました。
ところが、売上が続かなかったり、仕事を得ても単価が安く、大変な思いをしているケースがたくさんあります。
こうした状況を打開するために、考えていただきたいのが「ビジネスモデル」です。
誰に「命綱」を握られているのか
「1人で仕事をするのに、ビジネスモデルも何もないだろう。
どこかの企業から案件をもらえばいいんじゃないのか?」
事業を開始したばかりなら、それもアリです。
軌道に載せるため、短期的に結果を得やすいでしょう。
しかし、忘れてほしくないのは、その企業に「命綱」を握られてしまうことです。
あなたのビジネスがかなり独特で、他にはない、もしくは似たようなものがあるかもしれないが、探す手間やコストを考えると全然割りに合わない。
そのような仕事であるなら、何の問題もありません。
不当に価格を下げられることもないでしょう。
むしろ、仕事を選ぶなど強気な行動を取れるでしょう。
しかし、ほとんどの仕事には「競合」がいます。
まずもって、あなたの独壇場ではありません。
もちろん、例外として市場を独占できる「ビジネス」も存在しますが稀です。普通は常に価格低減の圧力にさらされ、いつ案件を失うか恐れなければなりません。
では、どうすればいいのか。
そこでオススメしたいのが、「ビジネスモデル」なのです。
ビジネスモデルというと「大企業」をイメージされるかもしれませんが、そんなことはありません。フリーランスこそ、「差別化」を図るためにビジネスモデルを創るべきなのです。
ではどのように創ればいいのか。
その前に、そもそもビジネスモデルとは何なのかを明らかにしておきたいと思います。
ビジネスモデルとは何なのか
ビジネスモデルとは、儲かる仕組みと言われます。
つまり、お客さんを集めてきて、仕事をこなし、そして次に繋がるように、フォローをする。この一連の流れを、「差別化要素」を持った状態で構築された仕組みのことです。
ちょっとピンと来づらいかもしれません。
わかりやすい例を上げましょう。
たとえば、立ち食いそば屋さん。
実は、見事なビジネスモデルになっているのをご存知でしょうか?
①食券販売機で、食券を購入する。
②食券をカウンターで渡す。
③水をコップに汲んでしばらく待つ。
④出来上がりが聞こえたら、取りにいく。
⑤自分のテーブルまで運んで、食べる。
⑥ふとトレイを見てみると、次回用のクーポンが置いてある。これはいいと思い、かばんにしまう。
⑦食べ終わったら、返却口へ運ぶ。
これを毎日、何百回と繰り返します。
1杯あたりの利益、何杯売ればいいのか。立地、商品・サービスのクオリティと合わせて、安定して収益があがる仕組み。
これがビジネスモデルです。
ビジネスモデルの3つの機能
ビジネスモデルは、大きく3つの機能から成り立ちます。
1)集客機能
2)オペレーション
3)お金の流れ(ファイナンス)
です。
この3つを設計し、流れを組むことで立ち食いそば屋のように、自動的にしかも低いコストで売上を継続的に上げていくことができます。
結果、命綱をどこかに握られることもなくなります。とはいえ、どうやってそんな仕組みを考えればいいのか。
よくゼロから考えようとする方がいますが、やめておきましょう。膨大な時間がかかります。それよりも、手始めにするべきは、
「パクること」
すでに成功しているビジネスの仕組みを探しましょう。
その中から、使えそうなビジネスモデルのパーツを借りてくるのです。
同じ商品・サービスである必要はありません。
むしろ、違う業界のほうが望ましいです。
同一業界で展開されている仕組みを用いると、そのままコンペになってしまうからです。
さて、どのようにパクるか。例えば、さきほどのそば屋の例であれば、同じ「立ち食い形式」。
そば屋には高級なものから駅にある立ち食いそば屋までさまざまな種類があります。もちろん、「立ち食い」にこだわる必要はありません。
要は、パーツとしてどれが使えそうか。
それを選び出すということです。あなたが進めようとしているビジネスにとって、高級なそば屋のやり方が合いそうなら、そのやり方をパクる。立ち食いが合うなら立ち食いを。それだけのことです。
この方法で成功したのが有名な「俺のフレンチ」。
高級フランス料理に「立ち食い形式」を取り入れたのです。ステーキ屋さんでも同じ方法を取り、成功しているケースありますよね。
パクる対象が決まったら
さて、何をパクるかが決まったら、今度はその成功モデルを分解しましょう。きちんとパクれるように、出来るだけ分解しましょう。
ここで個人でも可能な事例をご紹介しましょう。
それは「靴磨きの宅配サービス」。
大手のやり方を模倣した見事なビジネスモデルです。
流れはこうです。
①WEBサイトから申し込みを受付ける
②申し込み者の住所に「ダンボール」を送る
③申し込み者は、送られてきたダンボールに磨いてほしい靴を詰める
④送られてきた靴を磨く
⑤出来上がりを送り返す。
あれ?どこかで聞いたような・・・
そうです。古本の最大手ブックオフと同じスタイルです。
ブックオフの買い取りサービスを分解して、「ダンボール」でやりとりする部分をマネしているのです。
こうすることでどんなメリットがあるのでしょうか?
利用者側)
1)店に靴を持っていく手間が省ける
2)一度にたくさんの靴を磨いてもらえる
→ 外の店舗の場合、自分が履いている靴しか磨けない。
提供者側)
1)店を構える必要がない
→ 月極倉庫などで十分。店舗の内装や外装にかかる初期コストや月々の家賃も大幅に抑えることが可能。
2)集客のパイが一気に増える
→ 駅前などでやるよりもWEB経由の方が圧倒的に大きい。
このサービスにかかるのは、
・WEBサイトの構築・運営費用
(ドメイン管理費用、レンタルサーバー代と合わせてかかってもせいぜい数千円)
・ダンボール代
・クリームなど靴磨き用の消耗品
・配送料(お代に入れておけば問題ありません)
いかがでしょう。
単純に駅前で靴磨きのサービスを行うとと比べ、格段に効率的で、収益面でも高いものを見込めるはずです。
成功している事業はすべて「パクリ」から
成功企業の多くが「人マネ」だということをご存知でしょうか?世紀の発明を除いて、ほとんどのビジネスがどこかのモノマネです。
一から考えると途方もない時間とコストがかかります。
その上、失敗するリスクも高い。
検証するだけでも膨大な時間を要します。
すでにうまくいっている機能を置き換える。
このほうがスマートです。
ぜひ、あなたのビジネスに当てはまりそうな成功モデルを探してみてください。
そうすれば、あなただけの独自のビジネスモデルが出来上がり、安定した売上と利益を確保することができるはずです。
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