【重要】同じビジネスなのになぜこうも違う?2倍以上の利益の差をもたらすものとは
- 2016.05.01
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「新しいビジネスを考えているが、何を思いついても「競合」だらけ。どうやって差別化を図ればいいのだろうか。」
こうした悩みは新規事業につきものです。
では、どうすればこの悩みから開放されるのか。
実は決定的とも言える方法があります。
それは、「コンセプト」です。
ぜひ、新しい事業を考えているなら、コンセプトから考えましょう。
では、そもそも「コンセプト」とは何か。
「切り口」、「概念」など様々な用語に置き換えることができますが、要は、そのビジネスを一言で表すとどうなるか、です。
どうやってコンセプトを決めればいいのか
簡単です。
そのビジネスが“どういう代物”なのか。
これを別の言葉で置き換えればよいだけです。
例えば、バナナ。
バナナのままで売りだせば、何の変哲もない果物の一つです。
これを、
・栄養素が20倍
・(形が)ストレート・バナナ
・ハリウッドスターの間で流行っている
といったコンセプトを付けるとどうでしょう?
明らかに、ふつうのバナナとは違いますよね。
※この中に、一つだけコンセプトにならないものが含まれています。
なぜ、差別化になるのか
それは、コンセプトが違うビジネスは、顧客にとって異なる存在に映るからです。
例えば、アパレル。
ユニクロをはじめとするファスト・ファッションとオンワードなど一般的なアパレルを同列に考える人はいませんよね。
同じアパレル業ですが、明らかに違う存在です。
もちろん、イメージだけでなく、実際に取り扱われている商品も違います。
コンセプトの意味を掴む
コンセプトの意味を掴んでいただくために、もう少し事例を上げましょう。
例えば、iPhone。
あのスティーブ・ジョブズはiPhoneのことを「電話の再発明」と言いました。
電話を再発明するとこうなった、と言ってのけたわけです。
さらにもう一つ。
ブックオフ創業者の坂本氏がオープンし、一躍有名になった「俺のフレンチ」「立ち食い✕高級フレンチ」がコンセプトです。
ブックオフを退社したあと、飲食店を始めたいと考え、都内の様々な店舗を見て回ったそうです。
そうして、たまたま立ち寄った「立ち食いそば屋」と「フレンチレストラン」。
高級なフレンチを立ち食いで気軽に食べられたら面白いな、と閃いたと言います。
いかがでしょう。
普通のフレンチレストランと同じだと誰も考えませんよね。
ここでピンときた方もいるかもしれません。
そうです。
コンセプトそのものはいたって単純、だということ。
要は、それを聞いた人に簡単に伝わるよう、わかりやすい例えを使う。ここが最大のポイントなのです。
それはコンセプトではありません!
多くの人が間違えてしまうこと。
それは商品やサービスの機能をコンセプトにしようとすることです。例えば、携帯電話。
もうトンデモない種類が売られていますよね。
で、違いは?と聞かれるとどうでしょう?
スマホとガラケー、iPhoneとAndroidぐらいしかわからないのではないでしょうか?
優れた画素数や豊富なアプリケーションなど「技術的なこと」は、すべて埋もれてしまいます。
顧客から見れば、すべてスマホかガラケーでしかないのです。高い品質や機能は重要ですが、それで差別化を図ることはできません。
あくまで商品の「クオリティ」を引き上げるだけ。
どれほど革新的な商品でも遅かれ早かれ類似品が登場するからです。
ぜひ、この点に注意して、新しいコンセプトを生み出してください。きっとあなたの新しいビジネスが大きく加速するはずです。
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