人手不足を逆手に取る
- 2017.09.21
- 事例集
様々な業界で人手不足が叫ばれています。
残念ながら、一向に解消しそうにはありません。
では、事業を縮小するべきなのか。
人手が足りないまま無理やり続ければ、大きなミスや
過度な残業を発生させてしまうかもしれない。
普通に考えるとこうしたネガティブスパイラルに陥り
そうですが、ここで大切なことは、「逆転の発想」
です。
これぞ、という好例をご紹介しましょう。
人が足りないなら、工数を減らせ
「ネイルプリンター」
http://i-nail.jp/
男性にはまず経験がないので、イメージしづらいですが、
サロンでネイルをやってもらうと、ほぼ美容室並の時間が
かかります。
ジェルネイルの作業プロセスは、今ついているネイルを外
す、甘皮を取る、ネイルの表面を整えるなどの下準備を行
なったあと、消毒し、クリアジェルを塗るなどのプロセス
を経て、完成させていきます。
おおよそ2時間くらいかかります。
この作業プロセスの中でもっとも時間のかかるのがネイル
アートを描く時間。この部分をプリンターを用いることで
時間短縮が図れる、という代物です。
その操作性は、タッチパネル方式で、スマホ感覚。
それほど経験のない人でもすぐに利用可能で、結果、人手
を増やすことなく、回転率向上や利益率向上につながりま
す。
なぜ、うまくいくのか
理由は2つ。
1つは、絶対的な需要。
これはどんなビジネスモデルであっても共通です。
ネイル市場は競争が激しく、なかなか儲からないとい
われていますが、ネイルそのものの需要が減っている
わけではありません。
アプローチの仕方を変えれば、まだまだ利益を獲得で
きるのです。
2つめが、「置き換え」というビジネスモデルの定番
スタイル。
これは、様々な業界にありますよね。
もっとも一般化している例では、「経理・会計」の世
界。
経理処理の代行に始まり、試算表などの会計資料の作
成、さらに進んで、今は「クラウド」でしかも超低価
格で、サービスを提供するところまで進みました。
置き換えを行えるかどうかをどこで判断すればいいの
でしょうか。
それは「工数の省略」によってコストを減らせるかど
うか、置き換えることによって「利益」がうまれるか
どうか、です。
工数、と聞くとちょっと面倒な印象がありますが、
ようは、「手間暇」です。
これが依然として多い、今も人手でなんとかしている、
さらに、売上に直結しているのでそれ自体はなくせな
い、といったような部分です。
これを自動化、または半自動化することで工数全体が
圧縮でき、回転率をアップさせ、売上・利益ともに拡
大につながります。
ぜひ、自社の業界、関連業界を始め、まだ人手に頼っ
ている部分はないか探してみてください。そこにとん
でもない金鉱脈が眠っているはずです。
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