お子さんを想うお母さんの気持ちから生まれた超・意外な商品とは?

お子さんを想うお母さんの気持ちから生まれた超・意外な商品とは?

子どものことを想うお母さんの気持ちから生まれたまさに「!」な商品です。

「おさんぽBINGO」
http://bun-ken.jp/item/002/

広告制作会社サン・アドの文具ブランド「ブンケン」が提供する、まさに「!」の商品。
いつものお出かけが、ぐっと楽しくなる移動式ビンゴゲームです。

この商品が生まれた背景

研究員の方が、妊娠をきっかけに食生活を見直そうと試みた。
しかし、急に目標設定をしてみても、なかなかうまくいかない。どうやら目標達成するためには、「ご褒美」のようなものがないと続かない。楽しく続けられる要素が必要だと気づいたのです。

とはいえ、具体的にどうすればいいのか、暗中模索のまま子供が生まれ、気がつくと、子供とおさんぽへ出かける機会が増えてきた。子供にとって、外の世界は発見の連続、とはいえいつもご機嫌ででかけてくれるわけではない。

どうすれば、子供と一緒に楽しく出かけられるようになるだろう。
そんな想いから発想されたのがこの「おでかけBINGO」なのです。

ビンゴゲームであれば、誰でも楽しめる

よくあるビンゴは、引き当てられた数字と、用紙に書かれた数字があっていれば、穴を開け、そして縦横斜めのいずれかでつながった人が勝ち。

とても単純明快で、それでいて、とてもワクワクするゲームです。
パーティーや忘年会ではおなじみです。

このビンゴゲームとおさんぽを掛け合わせれば、イヤイヤ期の子供でも反抗期の子供でも外連れ出すいいきっかけになるはず。

研究員の方は、そう気づいたのだそうです。

単なる数字と違って、描かれているのは昆虫だったり、植物だったり、自動車だったり。外を歩くだけで、ただそれだけで、さまざまな発見につながり、子供にとってとてもいい勉強になる。場所を変え、季節を変えれば、いつでもどんどんでかけたくなる。

まさにお子さんを想う気持ちから生まれた最高の商品です。

公衆電話や自動車、おじぞうさんといった自分の住んでいる場所の周辺で見つかるものから、東京タワーや国会議事堂といった東京版や、沖縄の座間味村版といったものまでバラエティーに飛んだ種類も展開されています。http://bun-ken.jp/item/002_zamami/

探索系が優れている理由

何かを探す、見つけるという楽しみを提供する商品やサービスは以前からたくさんあります。

例えば、「おさんぽBINGO」と同じアナログなら、鉄道会社が展開する「スタンプラリー」
お子さんと一緒に、いろんな駅を回った方もたくさんいると思います。
子どもの目線からすると、楽しくて仕方がないんですよね。
付き合う大人はたいへんですが・・・

デジタル版なら、一世風靡した「ポケモンGO」
アプリと使って、街の中にいる「AR」のポケモンを探してコンプリートを目指す。老若男女、年齢も性別も超えて、ハマった方もたくさんいると思います。

では、なぜこうした「探索系」が、商品やサービスとして魅力的なのか。その最大の理由は、「人間の複数の欲求」を同時に満たしているからに他なりません。

人間には、30以上の欲求があります。探索系はこの中で、

・達成欲求
・収集欲求
・遊技欲求

といった3つの欲求を満たしているのです。それも同時に。

何かを達成したいという達成欲求。
何かを集めたいという収集欲求。
楽しみたい、遊びたいという遊技欲求。

山手線の駅にすべて降りた。全部のスタンプを揃えた。
達成感、ありますよね。疲れますけど、たぶん大人でも楽しいと思います。

ご紹介した「おさんぽBINGO」の場合は、この3つに留まりません。
知らないことを知りたい、という「認知欲求」も含まれていて、この点からも本当に優れたものだということが伺えます。

問題は、どうすればこの「発想」ができるのか

子どもを想うお母さんの立場だからこそ、発想することができた。
確かにそうなのですが、できればこうした発想を自分でもできるようになりたい。

よく、「反対」のものに置き換えればいいと言われます。

大きいもの→小さいもの、男性→女性

などです。
これはこれでアリですが、この切り口だと「おさんぽ」✕「BINGO」はどう逆さに振ってもたどり着けません。そもそも「おさんぽ」の反対となると、「家にいる」になってしまいます。

どうすれば、この切り口が見つかるのか。
それはただ1つしかありません。

自分の知識や認識の「範囲外」で探す

この1点です。
そんなことが可能なのか、と思われたかもしれません。
可能です。

それがこの「選択式アイデア・フラッシュ」です。

おさんぽという、一見するととても「普通の」ことが、ほんの少し切り口を変えるだけで、とんでもない可能性を秘めたチャンスに生まれ変わる。

この商品の場合、「場所」を変え続けることで、いくらでも展開が可能な上、さらに地方創生の強い助け舟にもなりうる未来も秘めています。

ぜひとも、「自身が持ち合わせている知識」を超えた発想を意識してみてください。それだけで、とんでもなく「インパクト」があり、いい意味で「非常識な」ビジネスにたどり着けるはずです。