【中小企業必見】お金をかけずに「差別化」する方法3選
- 2016.05.02
- 発想法
- ビジネスモデル発想法
どうやって他社と差別化をすればいいのか。
企業にとって永遠とも言える課題の一つです。
とはいえ、差別化するために、お金がかかりすぎるのでは中小企業にとっては現実的ではありません。
あまりお金をかけずに他社との違いをお客さんに知ってもらう。
そんな都合のいい方法が果たしてあるのでしょうか?
実は、あるのです。
早速その3例をご紹介しましょう。
お金を掛けずに差別化する方法
一つめは、京都府向日市(むこういちし)にある商店街。
一見普通の商店街だったここを変えたのは、たった一つのコンセプト。
それが“激辛商店街”。
商店街に属する39の加盟店では、各々のお店でとんでもない“激辛”のメニューを用意。
ハバネロ酒、激辛だしまき、激辛カレーうどん、果てはハバネロ、カイエン、ブリッキー、からし、わさびなど10種類以上の香辛料を練り込んだ激辛ギョウザまで。
聞いているだけで舌が火傷しそうですが、世の中には辛いものが大好き、という方がいます。
激辛を求めて全国から集まってくる人は、市の人口5万3千人をはるかに超え、なんと毎年20万人。
もはや、ちょっとした「アミューズメント」施設なみです。
人口の4倍という集客はすごいのですが、お金がかかっては意味がありません。
肝心なコストはどうでしょう。
有名な横浜のラーメン博物館とは異なり、場所は今の商店街のままです。
大きな初期コストがかかっていません。
しかも、加盟店にかかる負担は、今あるメニューの激辛版を作るだけ。
これだけです。
もちろん、新メニューには仕入れなど多少お金がかかりますが、失敗すれば手仕舞いするだけ。
新たに店舗を出すことや、人を雇うことに比べれば全然低コストです。
こうして見事にお金のかからない方法で差別化を実現しているのです。
単独でできる方法
2つめは、1社1店で実現できる「やったもん勝ち」方式です。
それは、谷根千の愛称で賑わう谷中銀座を抜け、地下鉄千代田線の根津駅近くにある「結構人ミルクホール」。
いわゆるカフェなのですが、コンセプトが独特。
それは、
「会話禁止」。
このお店では会話は原則禁止なのです。
基本一人で来店すること。
2人以上で来店する場合は、一人づつ違う席に座るというルールなのです。
なぜ、こんなスタイルになったのか。
きっとだれでもこんな経験があるはずです。
静かに本を読みたいなと思って喫茶店に入ると、団体のお客さん同士の会話がうるさくてどうにも落ち着かなったこと。
一人でゆっくりと過ごしたい、そんなお客さんをターゲットにしたのです。結果、リピート率は高く、どこにもない差別化を実現しています。
では、最後に3つめ。
こちらの記事で紹介している、ゆっくり走るタクシーです。
その名もタートルタクシー。どうやってここへ辿り着いたのか、詳しくは【タクシー事業で見つけた】一般常識の逆を突く新・ビジネスモデルの正体
記事をお読みください。
お金をかけずに差別化する極意
それは、「コンセプト」を変えることです。
コンセプトを変えてしまうと、そこにしかないサービスや商品に生まれ変わるのです。
コンセプトについては【重要】同じビジネスなのになぜこうも違う?2倍以上の利益の差をもたらすものとはをお読みください。
ぜひ、新しいコンセプトを付けて、どこにもない新・ビジネスモデルを作り上げてください。
大きなコストをかけずに、莫大な利益が得られるはずです。
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