【プロダクト3層モデル図鑑100】031_バー
- 2025.11.02
- プロダクト3層モデル図鑑

新しいビジネスを立ち上げようとしている方へ。どんなに素晴らしいアイデアでも、顧客に「選ばれる理由」がなければ成功は難しいでしょう 。
今回は、プロダクト3層モデルを使ってバーのビジネスを徹底解剖し、その成功の秘訣を、あなたの事業アイデアに活かせるヒントとしてご紹介します 。
バーのプロダクト3層モデル
1. 中核の価値:あなたのビジネスは、顧客のどんな「本質的な欲求」に応えますか?
バーは単に「お酒を飲む場所」ではありません。顧客は「くつろぎたい、お酒を楽しみたい」という、日常からの解放、特別な体験、そして人との交流といった本質的な価値を手に入れています。
ビジネスへのヒント
あなたのビジネスが提供する究極の価値は何でしょうか?「家計の不安をなくす」 、「新しい趣味で人生を豊かにする」 、「自信を取り戻す」 など、顧客の感情や根本的な課題に焦点を当ててみましょう 。この核となる価値が明確であれば、事業の方向性がブレることはありません 。
2. 第2層:形態(見える部分)
この層は、顧客が直接見て、触れて、利用するサービスや商品の具体的な要素です 。中核の価値を形にする重要な部分です 。
機能
バーの機能として、アルコールドリンクやノンアルコールドリンクの提供、カクテル作成、軽食の提供、会話の場といった、リラックスと飲食のための基本的なサービスがあります。
品質
プレミアムなカクテルや旬の食材の提供に加え、バーテンダーの高い技術、そしておもてなしの心が、サービスの品質を決定づけます。
デザイン
照明や内装、カウンターやテーブルの配置、グラスやカトラリーの選定、BGMなどが、顧客に「くつろぎ」の空間を提供するための重要な要素です。
ブランド
「隠れ家的なお店」「大人の社交場」「ジャズが流れる静かな空間」といったコンセプトに加え、著名なバーテンダーや店の歴史が、ブランドの信頼性と魅力を高めます。
3. 第3層:付随機能(見えない部分)
この層は、顧客体験をさらに豊かにし、リピーターを増やすための「見えない」要素で、競合との差別化を図る上で特に重要になります 。
価格
ドリンク料金、フード料金、チャージ料金、セット料金といった料金体系が設定されます。料金の妥当性や透明性が顧客満足度を左右します。
提供チャネル
顧客は、路面店、ビル内、ホテル内の店舗の他、オンライン予約などを通じてサービスを利用します。
関連サービス
メインの飲食体験に加えて、ライブ演奏、DJイベント、貸切パーティー、ケータリングなど、特別な体験を提供するサービスが、顧客満足度を高めます。
保証・サポート
チャージ料金、サービス料、予約キャンセル料などの料金に関する明確な説明や、不測の事態への対応が、顧客の不安を解消します。
パートナー
酒類メーカー、食材サプライヤー、内装業者、音楽レーベル、イベント企画会社など、店舗の運営と体験の質を支える多様なパートナーと連携しています。
カスタマイズ
オリジナルカクテル、バースデープレート、記念日プランなど、顧客の特別な要望や記念日に合わせたサービスを展開することで、顧客ロイヤリティを高めることができます。
まとめ:あなたのビジネスを「3層モデル」で再構築しよう
新しいビジネスを考えるとき、ついつい「何を作るか」という機能に目が行きがちです 。しかし、本当に成功するビジネスは、顧客に提供する「中核の価値」を明確にし、それを「見える部分」と「見えない部分」のすべてで一貫して表現しています 。
このバーの事例を参考に、あなたのビジネスアイデアをプロダクト3層モデルに当てはめて、顧客に選ばれる理由を一つひとつ組み立ててみてください 。
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