VR(仮想現実)の使いみちを7つ+1考えてみた_0705改訂版

VR(仮想現実)の使いみちを7つ+1考えてみた_0705改訂版

家電量販店でも見かけるようになったVR。
ドローンと同様に、様々な使い途が生まれそうです。
そこで、今回は思いつく限りVRを使った新しいビジネスを書き綴ってみたいと思います。

VRの使いみち


筆頭はなんと言っても、これでしょう。

アダルト

ブログの品位を落とすので、詳しくは書きませんが、
ご存知のとおり、インターネットを爆発的に普及したのはこのカテゴリーのおかげです。VRでも短期のうちに大きな市場を形成するでしょう。
その代わりに2つの心配事が発生しそうです。

1つは、未婚化、晩婚化のさらなる悪化
インターネット上のアダルト情報が促しているとの指摘もあります。より現実感が増すVRによって、これで十分だと思う層が若年層に広がれば、その憂いは十分に的中しそうです。

2つめは、風俗産業の衰退
男性の草食化がバズワードとして広がった頃から言われていました。激しい価格競争にさらされ、撤退や業態変更をするお店もたくさん出ています。

残念ながら、VRの登場によって衰退の拍車がかかる恐れは避けられないでしょう。
街の治安悪化などの問題点もあるかもしれませんが、その分の雇用が失われることは憂うべきことです。

「ゲーム」

すでに発売が予定されているプレイステーションVR。
アダルトカテゴリーと合わせ、数千億単位の市場を形成するかもしれません。

その最大の理由は、今までゲームをしなかった層がターゲットに入ること。任天堂Wiiの開発コンセプトではありませんが、ゲームコントローラーを使った操作が苦手な層が必ずいます。そこへめがけて、コントローラー無しでも十分楽しめるタイトルやハードウェアが出てくるでしょう。

そうなると一番大きなターゲット層は・・・・そうです。「高齢者」。家庭用ゲーム機市場は、2014年時点で約4,000億円。一方の介護事業市場は、2014年時点で約8兆円。約37倍の規模です。この数字は、農業、損害保険とほぼ同じで家電量販市場を1兆円以上引き離しており、2025年には倍の15兆円規模にまで膨れ上がる試算も出ています。

介護施設向けのレクリエーションサービスはすでに存在しますが、ここへ家庭用ゲーム機がVRを引っさげて参入すればかなり業界が激変しそうです。

「教育」

小学校の授業にプログラミングが含まれようとしている時代です。
すでに予備校や塾などでiPadやスマホを使った授業が存在すしています。この延長で、VRを使った授業が登場するのは十分に考えられます。

例えば、試験本番のシュミレーション。会場をVRの中で映し出し、本番の試験さながらの中で、テストに挑戦させる。こうして、試験当日に本領を発揮できない子どもの力を出せるようにサポートして上げることなどが考えられます。

「スポーツ」

教育カテゴリーに近いですが、まず考えられるのが「イメージトレーニング」。体操など難易度の高い競技のイメージトレーニングに使えそうです。もちろん、演技だけでなく、教育のテスト会場と同様に、競技会場での雰囲気を繰り返し体感させ、本番で力が出せるようにすることもできそうです。

「就活」や「企業研修」

教育に近いですが、大学生向けに面接本番を想定したアプリの提供や、企業研修の一環として、「営業シュミレーション」「接客シュミレーション」などが考えられます。航空会社や航空関係の専門学校にあるフライトシュミレーションと似ていますね。

グループセッションなどを使った模擬トレーニングより、実際の仕事の場面を描いた仮想現実で体感し、研修する。高い効果が望めそうです。

さらに、ここへもう一つの新技術「AI(人工知能)」を加えれば、その人の特性などを加味しながら、仮想現実のシナリオを都度変更させるなども可能になります。

「旅行」

これもゲームと同様にすぐ展開されそうですね。
単に旅行気分を味わうだけでなく、修学旅行の下見などにも使えそうです。

何かと忙しい学校の先生が、自宅や職員室にいながら、旅行先の状況をチェック。下見にかかる時間とコストを節約できます。

「不動産」

マンションなど住宅購入者や引っ越し予定をしている人向けに、3Dで家具の配置がシュミレーションできるアプリがあります。これがVRに置き換わる可能性がありそうです。

部屋の配置だけでなく、日常の生活シーンなども購入前にVRで体感し、その経験をもとにマンション購入を検討する。そんな使いかたが出来そうです。

「遊技機」

パチンコ、パチスロ台です。
これは一部すでに実行されているので詳細は述べません。
(かつ、規制産業ですのであまり参考にはなりません)

現行よりも計画中の「カジノ」が市場としてより魅力的です。
遊技機の場合、パチンコ、パチスロともに機能面で大きな違いは出せません。

一方、カジノでは多種多様な種類の機械が並びます。
ハードウェア、ソフトウェアの供給面で数百億から兆円単位の市場が期待できます。

新技術が登場したら

こうした新しい技術が登場した際にぜひ意識しておくべきことがあります。

もし、新しい手法を考えるのなら、他社の動向を追わないこと。
発想が狭められてしまいます。

反対に自力で市場を形成するのではなく、他社が形成しようとしている市場に後追いで乗り込むのであれば、その逆です。期限を切り、徹底的に市場動向を追いましょう。

リスクや開発・企画にかかるコストと時間を減らすのであれば、こちらが良いでしょう。

いずれの方法を取るにしても、肝心なことはタイミングと見極めです。新技術の中には、残念ながら鳴り物入りで登場して、市場を形成しないまま消えるものもあります。

注意深く動向を見ながら、取り組んでください。