社会的な問題の解決方法
- 2019.12.07
- 事例集
年々、台風や大雨、そして地震による災害が増加しています。
床下浸水や、建物の倒壊被害などによって、自宅に住めなくなり、避難所生活を余儀なくされる方たちがたくさんいます。今なお続いており、大きな社会問題です。
ビジネスチャンスと捉えてしまうのは、心苦しいですが、避難所生活で大変な思いをしている方々にすこしでも楽になってほしい。そのために何かできることはないだろうかと考えることは大切です。
避難所での「洗濯」を解決する
避難所での困ること。
水、食事、電気、衣料、寝る場所などたくさんあります。
ただ、ほとんどの災害の場合、これらは比較的早い段階から準備され、充足するようになってきています。(もちろん、完全ではないと思いますが)
とはいえ、安全が確保され、食料や寝るところが確保され、そして灯りが確保できる。
これらは最低限とも言えるものです。マズローの欲求5段階説でいうところの下2段の「生理的欲求」と「安全欲求」です。
最近では、さらにスマホの充電器設備も用意されるようになりました。
災害時に情報が得られない、家族や友人と連絡が取れないことはこれ以上のない不安です。5段階説の「社会的欲求」ですね。
しかし、それでもまだすべての問題が解決したわけではありません。
災害によって、身体や衣服が汚れ、清潔な生活が脅かされます。
特に、洗濯。
家族の人数によっては、毎日必要なことです。
そして、汚れたままの服を着続けることはこの上ない苦痛です。
また、単に汚いという感覚的なことだけではなく、食中毒など衛生面のリスクがあります。
こうした災害時に起きる大きな課題を解決したのが
「移動式コインランドリー 洗っときます!」
http://www.chuohservice.co.jp/coinlaundry/lowrisk01.html
株式会社中央サービスがFC展開する「移動式」のコインランドリーです。
専用の大型トラックにボックスに入った6台の洗濯乾燥機が積まれ、いつでもどこへでも移動が可能なまさに移動する洗濯設備なのです。
移動できる強み
以前、岐阜県で展開する「大垣共立銀行」を展開する移動式ATMをご紹介しました。足腰が悪く、外へ中々でかけられないご年配の方や、郊外に住んでいて近所に銀行がない方にとってこの上ないサービスです。
この移動式コインランドリーも同様です。
必要とする人がいる場所へトラックで運ぶことができる。
避難所だけではなく、スーパーやショッピングセンターなど多くの方が毎日利用する場所へ併設することも可能です。それによって、買い物ついでに洗濯もしてしまおう、特に車や自転車で買い物をされる方であれば、一石二鳥の家事がこなせてしまうわけです。
こうした高い利便性の結果、直営店・FC店合わせて、全国で100店舗こえ、さらに快進撃を続けています。
こうした発想はどうすれば生まれるのか
一見すると、コインランド−を移動させるという発想は誰でも思いつきそうです。しかし、問題は、その「実現」です。
この「移動式コインランドリー」はその特殊な仕様から、いくつもの業者から断られて、ようやく実現したそうです。
それは難しい、実現できそうにない。
思いつくことは簡単だが、実現が難しい。
ここに、大きなヒントがあります。
よく言われるとおり、誰かにそのアイデアを投げてみて、「それはいい!」という答えが返ってくるものは「✕」だと。むしろ、大多数から否定され、無理だと言われるアイデアこそ莫大な結果につながると言われるとおりです。
そこでぜひ、1つ試してみて欲しいことがあるのです。
それは、これまでに捨ててしまった(アイデアだけで止まっている、または誰かに相談してみたが、”そんなことができるはずがない”と言われ、意気消沈してしまいそのままになった)アイデアを、発想を改めて思い出してほしいのです。
そのときは、たしかに「難しい」と思ったかもしれません。
友人や知人の声に押され、諦めてしまったかもしれません。
でも、だからこそ、今一度、改めて見つめ直し、どこかをアレンジすれば、もしくは「別の切り口」をはめ込めないかを検討してほしいのです。
ぜひ、過去のメモやノートを引っ張り出して、まとめ直してみてください、そのままではたしかに厳しかったことが、ほんの少し着眼点を変えるだけで、実現が可能になり、思いもよらぬ結果につながるかもしれません。
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