意外なモノを組み合わせろ!新しい「お寺」ビジネスとは?
- 2018.01.19
- 事例集
突然ですが、全国に「お寺」はいくらあるかご存知でしょうか?
なんと、その数7万件!コンビニよりも、歯医者よりも多いのです。
これだけの数があると・・・・そうです。
やはり儲かるところとそうではないところが出てきます。
これはお寺に限ったことではありませんが。
お寺について儲かる儲からない、というのはちょっとバチあたりな感じがしますので、このへんにしますが、いずれにせよ、厳しいわけです。
2、3年前に登場した「お坊さん便」というサービス。こうしたものが出て来ることからも推して知るべし、です。
とはいえ、市場が厳しくなってくると必ず「画期的」な儲けのしくみが登場するのが常。お寺を利用した見事すぎるビジネスモデルをご紹介しましょう。
その名も寺コン
「吉縁会」
http://www.kitien.com/
全国に3500もの末寺を有する臨済宗妙心寺派の大本山妙心寺。その各地域の末寺の和尚さんが運営している「婚活サービス」なのです。
会の開催場所は、東京近辺のほか、九州や東北など全国で実施。
その成果は絶大で、運営開始から8年で会員数は12,000名、成婚はなんと1000名以上にも登ります。
他の婚活サービスとの違いは大きく2つ。
1つは、参加費用が低額であること。
一般的な婚活サービスであれば、入会金があり、年会費があり、そして結婚が決まると、成約料がかかります。安くても10万円以上はするでしょう。
一方のこの吉縁会では、1回あたりの参加費は3,000円ほど(食事なしの場合)。しかも、これ以外に費用はかかりません。参加したいときにだけ費用がかかる。とても良心的な価格体系なのです。
もう1つの特徴は、連絡先を教えたい相手には必ず伝えることができること。
一般的な婚活サービスの場合、会で出会って、お互いが「いいな」と思ったときに限って可能です。
しかし、時間が限られた会の中で、すべての人とじっくりと話すこともできません。当然、いいなと思っていてもそれきっりになることも。婚活サービスに行ったけど、何もできずに終わったという経験のある方もいるはずです。
このサービスであれば、気になる相手から連絡が来る保証はありませんが、少なくとも肝心な連絡先を伝えることができるのです。つまり、参加する度に必ず「チャンス」があるわけです。
なぜ、うまくいくのか
理由は3つあげられます。
1)費用が安いこと
3,000円は破格です。1,2回参加してだったとしても、また行ってみようと十分も思える金額です。
2)お寺という安心感
もしかするとこれ以上の安心感はないかもしれません。
一般的な婚活サービスであれば、どれだけ大手企業が運営していたとしても、なにがしかの不安を感じるものです。
3)参加したことがムダにならない
一般的な婚活サービスの場合、参加費も高いため、何度も繰り返し行くわけにはいきません。しかも、意気投合しないと何も進まない。これでは気持ちが進まないのも自然なことです。
先ほど述べた、必ず気になる相手に連絡先を渡すことができる点は、このハードルを大きく下げてくれています。
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