1週間でうまい文章がかけるようになる方法
- 2019.12.11
- コラム
文章が苦手という方はたくさんいらっしゃいます。
いまでこそ偉そうに本を書いていますが、当初は本当に文章の書き方に悩んでいました。
何かいい方法はないだろうか。散々悩み、トライアンドエラーを繰り返す中で見つけた方法をご紹介します。
それは、うまい人の文章を書き写す、です。
これには根拠があります。
それは、「漫画の世界」のことですが、漫画家を目指す人は、必ず「自分のロールモデル」の漫画を書き写すと言われています。
有名な例でいけば、藤子不二雄や赤塚不二夫、石ノ森章太郎といった、かの「トキワ荘」出身の先生はみな「手塚治虫」をロールモデルにしたといいます。
そこから、自分のテイストを出した漫画を書くようになったのです。
文字通り、「守破離」ですね。
誰の文書を写せばいいのか
とはいえ、肝心な誰の文章を写せばいいのか。
もちろん、だれでもいいわけではありません。
世に山のように本はありますが、本当に文章がうまいなと思える人は限られています。
その中で、オススメなのが、いわゆる「文豪」と呼ばれている人たち。
明治から昭和なら芥川龍之介、森鴎外、永井荷風、夏目漱石、武者小路実篤、太宰治、国木田独歩、島崎藤村、川端康成、三島由紀夫など。近年なら、村上春樹さんなどがまさにうってつけです。
この中で、特にオススメなのが「夏目漱石」。
学生時代に慣れ親しんだ方、多いと思います。
本当に(ちょっと失礼な感じもしますが)文章がうまい上、とても読みやすい。まさに理想です。
なお、書き写す訓練のためにわざわざ本を買う必要はありません。
「青空文庫」
https://www.aozora.gr.jp/
さきほどあげた文豪に限らず、いわゆる著者没後50年経過した「著作権切れ」の本が網羅されています。それらが、なんとすべて「0円」。無料です。しかも、「名著」だらけ。
できれば紙の本がいいなと思われる方は、ブックオフへ。
岩波文庫系なら100円で売られていることもよくありますから。
文章能力を引き上げておくと、思わぬ棚ぼたがあります。
冒頭で述べたとおり、本の出版や雑誌などへの掲載依頼が来るのです。
個人的な経験談ですが、さきほど紹介した方法を2年ほど続けたおかげで、WEBや雑誌に寄稿する際や、はじめて本を出したときも、編集者の方から意外なほど「お褒めに預かること」ができました。
肝心な文章が?だと、マイナスな効果を生んでしまうこともあります。稚拙な文章を見ると、それを読んだ人はその筆者の能力を?だと判断してしまう傾向があるからです。
あなたにもあるはずです。
ネットニュースなどでタイトルに惹かれ、いざ読んでみると何が言いたいのかさっぱりわからない文章を。内容も入ってこない上、書いた本人の能力にも(もちろん、表現能力と実務能力は=ではない)ちょっと疑問符がついたはずです。何かを相談したり、頼んだりしようとは思えないはずです。
他方、とてもわかりやすく、内容がよく理解できると、それだけでそれを書いた人に対して無意識のうちに「信頼」を感じるはず。
写し続けていくうちに、どう書けばいいかが「感覚的に」わかるようになってきます。
なお、キレイに書く必要はいっさいありません。だれかに見せるわけじゃないので。「殴り書き」で十分です。
そして、用意するのは100円ノートと書きやすいペンだけ。
プリントミスや裏紙はこういうときに重宝します。
オススメの筆記具は「万年筆」。
パソコンでやればいいんじゃないの?と思われたかもしれませんが、それでは身につきません。実際に文字そのものを書かないとうまくならないのです。
で、当然疲れます。そこで万年筆です。
万年筆はボールペンやシャーペンなどと違い、低筆圧の筆記具。
つまり、「力を入れなくても」字が書けます
オススメの万年筆です。なんと1000円(税抜)!
PILOT万年筆「カクノ」。
http://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/kakuno/
安いからといって、決して機能が劣るわけではありません。
ちなみに、万年筆の値段の高低は、「ペン先」だけです。
良いものになればなるほど、たとえば万年筆の王様「モンブラン」。
ペン先は18金でできていて、ホワイトゴールドをあしらい、職人の手で削り出されていたりします。だから高い。1本10万円近くします。
ぜひ、騙されたと思って、1週間、1日30分で十分です。
いろんな文豪の文章を書き写してみてください。
ブログを書くとき、本当にスラスラと文章がつながるようになります。
文章を書くのが楽しくなる上、必ずお褒めに預かれるようになります。
ぜひ、やってみてください。
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