今話題のRPAや環境ビジネスなど一部を除いて、ほとんどのビジネスがいわゆる成熟期かもしくは衰退期にいます。

ライフサイクル。
これはどんなビジネスでも避けられません。

しかし、成長し、成熟した産業だからこそ、実はチャンスがあるのです。

まるでコロンブスの卵のような最高の事例をご紹介しましょう。

着物で循環型社会の貢献

「たんす屋」
https://tansuya.jp/

東京山喜株式会社が運営する「リユース着物」です。

しくみはとてもシンプルです。

たんすの奥に眠っている着物や帯を買い取り、丸洗い、殺菌、抗菌、消臭加工、シミ抜き、検針、プレスといった徹底した作業を経て、店頭で販売する。

もちろん、これだけではありません。
今持っている着物をいつまでも着れるようにする「着物メンテナンス」や着物をおいておく場所がない人のための「安心タンス」といった、まさに着物という文化をリユースというビジネスで支え、興隆させていくしくみなのです。

なぜ、成功するのか

着物を着る人はかなり少なくなりました。

30代女性を中心にしたアンケートでは、1年以内に着物を着た人の割合は、16.1%。4人に1人もいないのです。
(参照:サンケイリビング新聞社「OLマーケットレポート」
https://www.sankeiliving.co.jp/research/ol/086.html)

この数字だけを見ると、
「着物ビジネスって厳しいな。街の中で呉服屋とか見たことないし」

と思いますよね。

ところが、同じアンケートで「子供に着物を着せたいか」との質問に対して、なんと75%以上の人が「はい」と答えているのです。

つまり、「着物を着たいとは思うが、自分ではうまく着れないし、着る機会も少ない。でも、できれば着てみたい」と着物に対する「ポジティブなイメージ」があるということです。

では、なぜ着物を着たいのに着ないのか。
大きな理由として、「価格が高い」があります。
着物についてそれほど詳しくなくても、洋服のように「安くない」のはイメージしますよね。事実、良いものになると軽自動車か中古でセダンが買えるような値段です。

おいそれはとは手が出せない。その上、着る機会が少ないとなれば
「うーん」となるのは自然ですよね。

この障壁をリユースという形で引き下げ、着物をもっと身近な存在にしたのがこの「リユース着物」なのです。

店舗は全国展開。
日本中に「着たいけど着れない」「昔もらった着物がある。できれば着れるようにしたい」という思いを持った人がそれだけたくさんいるということです。

新しいビジネスを考えるとなると、つい「今、流行っているもの」や「これから来そうなもの」に目が行きがちです。しかし、民泊ビジネスを見れば明らかなように、当然厳しい競争が待っています。

ぜひ、ほとんどの人が見向きをしなくなった、可能性が低いと思っている商品やサービスに目を向けてみてください。そして、なぜそうなったのか原因を掘り下げてみてください。あなたも驚きひっくり返るような「金鉱脈」を掘り当ててしまうかもしれません。