最強の「ご当地」✕ビジネスモデル!
- 2018.08.03
- 事例集
地方経済が厳しくなる一方だといわれています。
少し前なら百貨店、最近では、メガバンクなども撤退するような状況にもなっています。
人口が減っていくから、どうしようもない。
もちろん、ビジネスには、とくにアナログビジネスの場合、ある程度の人口がないと成り立ちません。
しかし、住んでいる人が減るなら、外から呼べばいいと視点を変えて一大ブームになりつつある見事すぎるイベントがあります。
ご当地マラソン
「全国ご当地マラソン協議会」
観光庁「テーマ別観光による地方誘客事業」にも選ばれた見事すぎる仕掛けです。
中身は至ってシンプル。
マラソン大会を開催し、コースに沿って、ランナーにその地方の特産や名産品などを提供するというものです。
例えば、山形県で開催された“さがえ”さくらんぼマラソン大会。
アンケートに答えると抽選でさくらんぼがもらえたりします。
今や開催場所は全国津々浦で、さらに観光庁の助成事業にも認定されるほど
にまでなっています。
なぜ、うまくいくのか
理由は3つです。
1つはマラソン人口。
日本生産本部が毎年発表する「レジャー白書2017」によると、ジョギング・マラソンはなんと2020万人もの参加人口があるのです。
マラソンをする理由は、一人で出来ること、そしてお金がかからないことだそうです。
たしかに、ちょっとしたスポーツをやろうと思うと道具やウェアなどに結構な出費がありますよね。
その点、マラソンだとシューズとウェアだけ。(もちろん、高いものを選びだしたらキリがありませんが)気軽に、そしていつでも始めることができます。
2つめの理由は、「体験」でしょう。
メインはもちろんマラソンに参加して走ることですが、その土地ならではの名産品などを食べることで、ちょっとした「旅行」気分を味わうことができます。
最後は、「ご当地」です。
そこへ行かないと味わうことができない、体験することができない。これ以上ない誘い文句です。
開催地が、自分の故郷だったら?そう、形を変えた「ふるさと納税」のようなものになりますよね。
走りながら、社会貢献できる。地方創生につながる。だれにでもできて、しかも手軽。
話題にならないわけがありません。
何かをやると、それがそのまま別の何かの価値になる。まさに一石二鳥。これが実現するとビジネスの広がりかたも、自乗です。
ぜひ、今なにか新しいビジネスモデルを考えているなら、事例のように、提供する価値を使って、もう一つ価値が生まれるものを考えてみてください。
いい意味で、御社の手に負えないほどの爆発的な売上につながるかもしれません。
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