既存市場は宝の山。新しいギフトの形とは?

既存市場は宝の山。新しいギフトの形とは?

誰かに感謝の気持ちを伝える。
この儀礼は古今東西を問わずある人の慣習の一つです。

これに対するビジネスは、その昔から百貨店などが担ってきました。

時代が進み、SNSなどが当たり前になった今、新しいビジネスモデルが登場しています。

ソーシャルギフトという新・市場

「ギフティ」
https://giftee.co/

まさに今どき、の方法です。

ちょっとしたお礼に、なんと100円のものから送ることができるのです。

例えば、スタバのコーヒーチケットやコンビニのコーヒーなど。

手順も簡単です。スマホでカタログ一覧から選んで、メッセージと一緒にURLを送るだけ。

受け取った方は、メッセージを開いて、受け取り方法を確認して、お店などで商品と交換するだけ。

とてもシンプルです。

従来からある少しものものしかったギフトを、とても身近なものに置き換えた、まさに新しいビジネスモデルです。

なぜ、うまくいくのか

理由は3つ。

1)シンプルであること
2)単価が安いため、気軽に利用できること
3)圧倒的な市場が存在すること

古くは、誰かに贈り物をするとなれば、百貨店などへでかけていき、品物を選び、送ってもらうものでした。お中元やお歳暮といったもの。単価も結構しました。

少し時代が進むと、カタログが登場しました。相手の好みに合わせて選ぶ面倒を省いてくれる画期的なスタイルでした。

さらに時代は進み、事例のようなスタイルにたどり着いたのです。

時間の経過とともに、どんどん「シンプル」になっていっていますよね。それと合わせて、金額もシンプルに。
とにかくシンプルにすること、もはやどんなビジネスモデルでも必須と言える要素です。

そして、3つめの圧倒的市場です。
新しいビジネスモデルを組み上げるとき、2つの路線があります。

1)既存市場への切り込み
2)既存市場をベースにした新しい市場の形成

1)のケースは、販売方法や集客方法など部分的な変更によるものです。例えば、百貨店で扱われていたものを、コンビニで展開するなど。

2)が今回の事例です。
SNS+100円。取り扱う商品やサービスもぜんぜん違う。まさに、既存市場=ギフトをベースにした新しい市場の形成です。

リスクは当然あるが

どんなビジネスでも、手放しでうまくいくものなどありません。大手有名企業が手がけるものでも、失敗例はそれこそ山のように存在します。

しかし、だからこそ、そのリスクをへらすために欠かせない考え方があるのです。

それが、「50:50」の法則です。
知っていることが50%、知らないことが50%。もちろん、必ずきちんと半分になっていなければ☓!ってことではありません。

人間100%知っていることには興味がありません。また、100%に近い状態まで見通せるものにも興味は高まりません。

最大50%くらい、よくわからないことがある。でも、完全にわからないわけではない。

このあたりの要素を持つようにするのが肝なのです。
そのために、今回のような「既存市場をベースにする」という考え方が成り立つのです。

ぜひ、いま検討中のビジネスモデルについても、こうした観点で見つめ直して見てください。可能性は無限です。御社の次世代の利益の基盤が生み出せるかもしれません。