【コロナ不況】リスク・リバランスとしての新規ビジネス発想_0405加筆修正

【コロナ不況】リスク・リバランスとしての新規ビジネス発想_0405加筆修正

いつ緊急事態宣言が出されるのか。
そんな話がひっきりなしに飛び交う事態に陥りました。

ようやく政府による支援策が整い初めていますが、私たちビジネスパースンにもやるべきことがあります。

それが「リスク・リバランス」としての新規ビジネス発想です。

リスク・リバランスとは

複数の資産や証券に分散投資するポートフォリオ運用において、資産の再配分をすることをリバランスといいます。ようは、何かあった際にもバランスが取れるよう、配分をしなおすということ。
ビジネスに置き換えると、本業とは別に新たなビジネスを立ち上げておき、有事に備える意味を持ちます。好例をご紹介しましょう。

ごちそうさまの先払い

さきめしhttps://peraichi.com/landing_pages/view/sakimeshi

 さきめしとは
さきめしとは、外出の自粛などで今はいけない自分のお気にいりのお店に、ごちめしの機能を使って、「後でたべに行くよ!」の応援の気持ちをこめて食事を先に購入して、落ち着いた後に食べにいこう、という活動です。(WEBサイトより引用)

使い方は極めて簡単です。

ごちめしアプリから自分宛てのメニューを選んで「ごち」を入れるだけ。あとは6ヶ月以内に来店すればOK。もちろん、自分宛てではなくごちそうしたい「他の方」でもOK。

この仕組みによって、コロナ騒動で甚大な被害を受けている飲食店の売上を助ける上、コロナ収束後に、落ち着いてご飯を食べに行ける楽しみもできるというまさに一石二鳥のサービスです。

3月のリリースよりメディアの注目を受け、目下拡大中のサービスです。

リバランスのビジネスの見つけ方

方法は2つあります。

1)他業態のビジネスを「転用」する

上述の「さきめし」のケースは、「クラウドファンディング」の応用版とも言えるものです。

クラウドファンディングの最大の特徴は、提供する商品やサービスがまだ手元にない、つまりオン・デリバリー(決済とともに引き渡す)ではないこと。

飲食店は通常、キャッシュ・オン・デリバリーです。
注文して食べ終わる、出前を頼んで届いたら、それぞれ決済しています。

この決済方法をクラウドファンディング式にしたのが上述の「さきめし」です。「さきめし」の方法は、ホテルやアミューズメント施設にも応用可能です。

※会計上は「前受金」となり、負債に一時計上されますが、来店してくれれば、その際に売上に振り返られます。

この課金方法に他業態の仕組みを持ち込むことで、まったく新しいビジネスを生み出すことができるのです。

2)「ビジネスの性質」を変える

どのようなビジネスであれ、必ず3つの性質「労働集約」「知的集約」「資本集約」のいずれかに属します。

ご存知のとおり、飲食店やホテルは「労働集約」。従業員がいて成立するビジネスです。
知的集約はコンサルティングや研究関係、資本集約は、工場やラインの設備によって成立するビジネスです。運送や倉庫業などもここに当てはまります。

例えば、御社のビジネスが労働集約なら、これを知的や資本か変えられないか、検討するのです。

好例として、株式会社おかやま工房が運営するリエゾンプロジェクト(http://okayamakobo.com/liaisonproject/)があります。

ベースのビジネスは「パン屋」。つまり「労働集約」です。
それを、パン屋の知見を元に、「5日間の研修でパン屋になれる」という講座、つまり「知的集約」を展開して、大成功を収めています。

もちろん、この反対もアリです。
知的集約→労働集約。ネットで展開していたビジネスをリアルの店舗で展開するなどです。
(現状を踏まえるとそのままでは難しいですが)

現在、どのようなビジネスを展開しているか存じ上げませんが、ぜひ
現在とは別の「課金体系」を軸に考えてみてください。
必ず、大きなチャンスが眠っているはずです。