いいアイデアを見つけるために考えている2つのこと_0202_0405_加筆修正
- 2019.06.03
- コラム
「どうすれば、いいアイデアが思い浮かびますか?」
というご質問に対してお答えしていることが2つあります。
1.成功事例を分解する
WEBでも書籍でも、たくさんのビジネスモデルの成功例を見つけることができます。
「いやー、よく考えたな」
と感心して終わるのではなく、そこから一段踏み込むようにしています。
それが、「分解」。
どんなビジネスモデルであっても、次の4つの要素から出来ています。
・商品やサービス
・オペレーション
・リソース
・ステークホルダー
この4つの視点で分解することで、そのビジネスモデルの成功要因を見つけるのです。
どんなビジネスモデルであっても、この4つのどこかを「アレンジ」して、他社との差別化を図られています。
例えば、この手があったか!【秀逸なビジネスモデル5選】vol.3でご紹介した、「マウスコンピューター」。その安さは、他社よりも頭1つ抜けています。
マウスコンピューターの場合、この4つはどうなっているのでしょう。
推測の域がでない部分もありますが、例えば、
商品やサービス :パーソナルコンピュータ
オペレーション :パソコンの製造
リソース :パソコンの生産・組み立てに必要な工場や人員
ステークホルダー:株主、顧客、部品ベンダー
となりそうです。
記事でもご紹介したとおり、マウスコンピューターのビジネスモデルの肝は、
「受注生産」。
WEBや店舗で個人から注文が入ってから、部品を組み立てる。
予め作り置きしないので、「在庫問題」がない。作った分だけ確実に売れる。だから、安く提供できる。
これがマウスコンピューターの強みです。
つまり、さきほどの4つの要素のうち、
オペレーション:受注生産
これ以外は、一般的なコンピューターメーカーとなんら変わりがないことに気づくことができます。
2.他業種の成功例を探す
要素分解が出来たら、次はその要素が他で使われていないかを考えています。
先程のマウスコンピューターは、「受注生産」によって在庫ゼロを実現し、結果低価格を実現。
このしくみ、他業種でやっているところってないだろうか?と考えるのです。
ありますよね。
例えば、最近は少々元気がないですが、「ファストファッション」。
まさにこの方法をとっています。
一見すると、コンピューターとアパレルとまるで似ても似つかない分野で、同じ方法が用いられているわけです。
でも、ここで考えを止めたりしません。
さらに踏み込むのです。
この2つの分野で使えているということは、もちろんそれ以外の業種にも転用できるはずだと。そして、そのまま転用するのではなく、さ・ら・に、何かもう1つ要素を付け加えられないだろうか、と考えてみるのです。
もちろん、1つだけとは限りません。
2つ、3つと要素を加えることで、さらに「差別化」を描くことができるはずです。
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