【発想力】を格段に引き上げてくれる意外な本とは?
- 2019.06.08
- コラム
3日と開けず、本屋に通う、「本のバカ」です。
本屋に行かないとイライラするくらいですから、相当だと思います。
おかげで、電子書籍だけでも200冊以上、紙の本は机の上に乱雑に積み上がり、なかなかの「ジェンガ」状態。
そうした文字通り、山積みになっている本の中には、「発想力」に関する本も何冊もあります。
しかし、経験的にいわゆるビジネス書から恩恵を受けた記憶がありません。
発想力に役立つ本は、実は別の分野に存在していました。
アイデア創出のために読む本
近年、もっぱら購入するのは、「人文科学」系。
例えば、
・哲学書
・社会学
・政治学
・経済学
・文学全般
などです。
特に古典を中心に買っています。
哲学書なら、プラトンやソクラテス、トマス・アクィナス、デカルト、カントなどはもちろんのこと、ヘーゲル、ニーチェ、サルトルやハイデガー、アーレント、フッサールなども読んでいます。
もちろん、専門家ではありませんので、必ず入門書から入ります。
特にカントやヘーゲル、アーレントなどは解説書なしでは無謀ですから、一通り解説書を読んでから原著に移ります。
なぜ、人文系を読むのか
人文系、とくに「哲学」は物事の構造や本質を解き明かすためにある学問ですし、社会学は社会における人とその環境の構造を、政治学は社会における人の生活や自由を、文学は言葉を通して、人の心理描写と構造を描き出しています。
(もちろん、数学や物理、科学などいわゆる「自然科学」も構造を解き明かす学問ですが、その対象が異なります。人文系は文字通り、「人や社会」であり、自然科学系は、「自然や現象」などが対象になります。)
一見すると、ビジネスに何の関係があるのか、と思われるかもしれません。
いや、あるんです。これが。
このWEBサイトは、「ビジネスモデル」に関することをご紹介していますが、こうした人文系の知識がビジネスモデルの構造を考えるときにとても役に立つのです。
例えば、プラトンやソクラテスは、物事の「定義」に関する議論を重ねていました。
つまり、それは一体何なのか。
それを言語化することに力を尽くしたわけです。
定義を問う。
哲学の世界は必ず、先人の知恵や論旨を問い直すところから始まるので、その先人が一体何を言いたかったのか、それが何なのかを確認することが欠かせません。
カントはこう言った。それはこういうことだろう。
では、この場合はどうなるのか。
というふうな思考ですね。
否定したり、別の観点を持ち込んだりして、新しい理論を構築していくわけです。
ビジネスに置き換えるなら、「飲食店とは何か」といった感じです。
ここからスタートするわけです。
ビジネスの原点や本質を知る。
原点や本質がわかっていないと、「アレンジ」を加えることができません。仮にできたとしても、「的外れ」になりそうです。
読み慣れるのに少々時間を要しますが、「人文系」特に「哲学」は本当にオススメです。
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