ワンストップ型WEBサイトのビジネスモデル
- 2016.10.03
- 事例集
- ビジネスモデル事例集
情報が増えたことで、最も困るのが、あれもこれもと探す必要があること。あなたもきっと経験があると思います。
お客さん自身も同じ。
結構いいなぁと思ってそのWEBサイトを見ていても、肝心な情報が足りない。裏を返すと、その情報についてすべてが網羅されていると、これ以上有り難いことはありませんよね。
つまり、「ワンストップ」で済ませられる。
この観点で見事な成果を挙げている事例があります。
まくらに関するすべてがわかる
「まくら株式会社」
http://www.pillow.co.jp/
文字通りの社名です。
まくらに関するありとあらゆる情報が満載です。
まくらを探されたことがある人はよくご存知だと思いますが、意外とうまくいかないことが多いんですよね。
本やゲームのようにネットで買うのは怖い(買ってみたら、うまく合わない)。かといって、百貨店や専門店に行っても、どうにもよくわからない。
まくらは1日の3分の1の時間を過ごすもの。
とても大切なものですから、できる限りきちんと自分に合うものを探したい。でも、そのために膨大な時間を掛けたいとは思わない。
消費者の気持ちはこんな感じでしょう。
こうした気持ちに見事に答えているのがこの事例です。
提供されている製品・サービスは大きく3つ。
・枕の販売
その数800種類以上、寝具全てをあわせ36,000点も取り扱っています。これだけあれば、ここになければもうないと断言できるでしょう。
・枕に関するサービス
枕のレンタルサービス、20日間寝心地保証サービス、ギフトラッピング、枕の広告など
・全国のオーダーメイド枕のお店情報をまとめた「まくらる」
自分だけのまくらを作るための専門情報サイト
これ以外にも枕のメンテナンス情報、枕の選び方の情報など、まさに「枕に関するすべての情報」があるのです。
まさに枕に関する「ワンストップ」ですね。
なぜ、うまくいくのか
無料の情報だから、いいかげんなものでもよい時代はすでに終わっています。2014年にグーグルがその方針を変え、利用者にとって有益な情報を載せているサイトが検索上位に出るようになりました。
情報を探している人にとって役に立つものが優先される。
今後ますますこの傾向になっていきます。
そんな中で、そこを見ればすべての問題が解決する。
まさに顧客の視点です。事例のようなサイトはグーグルの方針から見ても、間違いなく成果を出すのです。
問題を抱えている人が見れば、すべての解決策が乗っているサイト。その内容は、紙の書籍以上。この方法は、どのようなビジネスであっても、当てはまるでしょう。
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