最近、見つけた「優れたビジネス」5選_2022_0921
- 2022.09.21
- 事例集
かなり久しぶりの更新ですが、最近見つけた「優れたビジネス」を5つ、簡単にご紹介します。
1.語彙力図鑑
1例目は本です。
5年ほど前から「語彙力」というキーワードをよく目にするようになりました。
当初は、大人向け。大人の語彙力という切り口でした。
そのターゲットを小学生に変え、かつ「切り口」を「図鑑」に。
お気づきの方も多いと思いますが、大ベストセラーになった、
英単語の語源図鑑
https://onl.bz/VaSARnp
が思い出されます。
「語彙力図鑑」というタイトルを見た瞬間、これは間違いなく売れるだろうなと、確信しました。
理由は2つ。
1つは、図鑑。
そしてもう1つが「既視感+α」です。
今や時間のかかるものはことごとく敬遠されます。
TikTokしかり、You Tubeのショートしかり。本もご多分に漏れません。
できるだけわかりやすく、かつ短く。
今、欠かすことができないポイントです。
2.電動サーフボード
どのような商品かを説明するまでもありませんよね。
重要なのはこの着眼点です。
サーフボード=手動というある種の「思い込み」があったのは明らかです。
同様の切り口にあたるのが、
ing(イング)/コクヨ株式会社
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/ing/index.html
です。
座面が360度動く椅子です。
座面が動くことで、「座り続けることによる負担」を減らしてくれるというもの。
椅子というイメージを見事に覆しています。
3.生ドーナツ
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13269567/
「生」とつく食品が登場したのは、2006年に登場した「生キャラメル」からでしょうか。
以降、生チョコレートなどが流行りました。(生チョコレートも生キャラメルも発祥は海外で、登場したのは100年近く前。)
この商品が売れている理由は、1の語彙力時点と同じです。
ドーナツという安定した需要。
そこへ「生」という切り口。
ポイントはどちらも「既視感」があること。
新しい味では、ここまでの流行を生み出すことは叶いません。
味は、ドーナツの一部を変えたイメージですが、生は、ドーナツそのもののを変えた印象があるからです。
4.サブスク型医療サービス
first call/株式会社Mediplat
https://www.firstcall.md/
月額550円でオンライン医療相談が何度でもできてしまうという驚きのサービスです。
いよいよ医療も「市場化」の波に飲み込まれたか、という印象です。
しかも、サブスクで。
このサービスを聞いて、
「お坊さん便」/株式会社よりそう
https://onl.bz/VJVuB71
を思い出した方もいるでしょう。
不透明だった法事関連の費用が、明確になった。
しかも明らかな低価格で。
弁護士、医者、僧侶。
昔であれば、社会的に高いとされ、価格は高くても当然とされてきたものが次々と市場化されています。
「高いものにこそビジネスチャンスがある」というのはジェフ・ベゾス氏の名言ですが、まさにの事例と言えます。
5.楽しむホテル
「不思議な宿」
https://fushiginayado.com/
最後は、ホテルです。
コロナ後のインバウンド再開を織り込んで、全国的にホテル開業ラッシュ中です。
都内だけでもその数40軒以上。
まだまだ増加の一途をたどりそうです。
そんな中で登場したのが京都にある「不思議な宿」。
「エンタメとテクノロジー」が融合したと銘打ち、
・怪奇現象を調整できる「怖い部屋」
・壁がスイッチだらけの「多い部屋」
といった個性豊かすぎる11の部屋で構成された、ユニークな宿です。
ホテル、旅館=泊まる場所。
という概念を覆し、+楽しむという切り口を用いて、見事な差別化を図っています。
ビジネスとしての歴史が長ければ長いほど、新しい切り口で挑める可能性があります。
その点を突いた見事な事例です。
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