「時間」をアレンジしたビジネスモデル
- 2016.05.17
- 事例集
- ビジネスモデル事例集
ビジネスモデルは、次の6つの要素のどれか、もしくはいくつかをアレンジすれば簡単に新しいものが出来ます。
顧客
商品・サービス
価格
時間
場所
プロセス
この中で、意外と事例が少ないのが「時間」です。
時間を活かしたビジネスモデルと言えば、「コンビニエンスストア」がすぐ思いつきますが、もちろんこれだけではありません。
おっ、そこに使うか。と思うような事例があります。
早速ご紹介しましょう。
忙しい現代に合わせる
それは、東証マザースの婚活支援サービス企業パートナーエージェントが運営する婚活パーティ「OTOCON」が提供する、その名も
「45分婚活。」
http://www.otocon.jp/party/detail.html$/party_id/7288/
時間のない社会人向けに、45分で結果のでる婚活パーティです。
流れは一般的な婚活パーティと同じ。1対1の自己紹介が7分ほど繰り返し行われ、一通り終わると、リクエストカードに記入。そして最後にカップルの発表。ここまでの流れで45分。
OTOCONで提供されている婚活パーティは、90分が一般的。
その半分の時間ですから、行けない人にとってはかなりの朗報です。実際、このサービスはかなり好評で、初回は満員御礼でした。
時間を活かした婚活パーティだけではありません。
さらにご紹介していきましょう。
時間によるビジネスモデルで上場
青山フラワーマーケット
http://www.aoyamaflowermarket.com/
従来、花は「冠婚葬祭」や「パーティ」、そして母の日や誕生日など特別なときに贈るものと思われていました。
その「非日常的に利用するもの」を「日常的に利用する」ものへと切り替え、大成功したのがこの企業です。
ランダムに発生していた需要を365日発生するものへと時間軸を切り替えたわけです。
ターゲット顧客や商品やサービスなどはそのままに時間を変える。
この方式のビジネスモデルが優れている点は、サービス提供に必要なリソースがそのまま使える点です。
コマ切れ時間を利用したビジネスモデルもあります。こちらもリソースはそのまま。時間をアレンジしたビジネスモデルです。ぜひ、参考にしてみてください。
サービスプロセスの運用設計
さて、時間を使った新しいビジネスモデルを考えるとき、注意したいのがプロセスです。
一時期、大手牛丼チェーンで24時間運営オペレーションで問題になったことがありました。
24時間の営業時間を支えること、コストを抑えることを優先させるあまり、一人で店舗運営をさせた結果、かなり企業イメージを落としてしまいました。
サービスを支えるために、当然人手がかかるわけですが、蓋をあけてからなんとかしようとするのではなく、予めの「運用設計」が何より重要です。
まとめ
婚活パーティ、花屋、エンジニアなど様々な時間を利用したビジネスモデルをご紹介しました。時間をアレンジする方法はビジネスモデルの基本パターンの一つです。
今のビジネスの提供時間を変えることで、今まで利用できなかった顧客が利用できる余地はないでしょうか?
もちろん、今の事業だけでなく、狙っている市場向けに「時間」をアレンジしたビジネスモデルができないか、ぜひ検討してみてください。
そこに先に思いついた人だけが手にできる大きな金鉱脈が眠っているはずです。
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