キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは何か

投下したコストを回収するまでにかかる時間のことです。


普通にビジネスを行えば、家賃や人件費、その他経費などのお金が先に出ていきますよね。

その後、サービスなどの価値提供を行なったあと、売上が立ち、売上が回収されて、利益が残ることなります。
このコストを投下してから、売上として回収するまでの日数を、

1)在庫滞留日数(棚卸資産回転期間)
2)売上回収にかかる日数
(売掛金回収期間)
3)買掛支払までの日数(買掛金回転期間)

の合計で算出します。

この時間は短いほうがいいのか、長いほうがいいのか。もちろん、できるだけ短いほうがベストです。

たとえば、あのアップルはなんと約5日だと言われています。
つまり、投下したお金が1週間以内に戻ってくる格好です。

安さで有名な米大手会員制スーパー、コストコは-(マイナス)のキャッシュ・コンバージョン・サイクルを持っています。
理由は、会費回収で売上よりも先にお金が入ってくるからです。

描かれたビジネスモデルのCCCはできるだけ短くなるように。
これがとても大切なのです。

CCCを計算する

では早速、CCCについてご紹介しましょう。
この計算についても、エクセルシートを用意しています。

【エクセルフォーム ※計算式入り】

CCC_Excel_sheet_v3.2.2


一から、この専門用語を知る必要も、計算の手順を覚える必要もありません。

あなたがやるべきことは細かい計算方法を覚えることではありません。

ビジネスモデルの青写真が出来たら、シートに数字を埋め込んで、いったいCCCが何日になるのか。さらに短くする方法がないのか、を考えることです。

準備するもの

 

貸借対照表、損益計算書の2つだけです。
この2つは、「予測財務3表を作る」を参照して下さい。

準備できたら、いよいよ数字を埋めていきます。

1)貸借対照表から
表の上半分、「売上債権」「棚卸資産」「仕入債務」を貸借対照表から持ってきます。

(図2)

例えば、売上債権であれば、受取手形と売掛金の数字を入力します。
同様に、棚卸資産と仕入債務もそれぞれ入力します。

なお、ビジネスの形態によっては、棚卸資産がないものもあります。
(製造や仕入がないケース)
その場合は、いずれも「0」を入力しておいてください。

(図3)

0になれば、単純にその分だけ計算結果が変わるだけです。
(自動計算)

損益計算書から

続いて損益計算書です。

損益計算書(P/L)からは2項目だけです。
「売上高」と「売上原価」を転記して下さい。

売上高0はないと思います。
一方の売上原価は、さきほどの棚卸資産と同様に、「0」の場合、そのまま入力して下さい。(計算結果でそのまま反映されます)

入力を完了すると以下の図のとおり、

・運転資金
・売上債権回収日数
・棚卸資産在庫保有日数
・仕入債務支払日数
・CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)

が計算されます。


上記の場合だと、CCCは111(日)。3ヶ月と21日となります。

CCCが算出できたら

計算結果でぜひチェックしておきたいのが、「運転資金」と「CCC」です。

運転資金は、CCCの日数中に必要となる実際の費用です。

例えば、運転資金が100万円、CCCが50日だったとすると、50日間の間に100万円が必要となる、100万円がないと、資金ショートを起こす、という意味になります。

第2部でご紹介した儲けのしくみの7つの機能を次々と入れ替え、パターンを作ったら、ぜひどんどんCCCの計算をしてみてください。

その中から、あなたも驚愕するようなケースが見つかるはずです。