価格を均一化するビジネスモデル
- 2016.10.17
- 事例集
100円ショップが好調です。
デフレを追い風に、今年に入り、積極的な店舗展開が進んでいます。
100円ショップが登場してかなり年月が立ちますが、なぜこれだけ評価されているのでしょう?
実は、安いからだけではありません。
すべての商品がどれでも100円。だから安心して買うことができる。これがもう一つの理由です。
この方法を他業界に転用して成果を出し始めている事例があります。
100円均一のレンタカー
「100円レンタカー」
http://100yen-rentacar.jp/
なんと、10分100円のレンタカーサービスです。
レンタカーと言えば、数千円以上するものが一般的ですよね。
半日でいくら、といった料金体系が大半なので、半日借りたけど
実際は3時間ほどで用事が済んだ。それでも半日分払うのか・・・
という不満に対して誕生したサービスです。
100円ショップで買い物をするとき、「今、5個カゴにいれたから、500円。まだ大丈夫」となって、安心して買い物ができますよね。
このサービスも同じです。
10分100円刻みだと、50分なら500円といったように、いくらかかるのかがすぐにわかる。これが納得感、安心感を生みます。
平成22年からスタートしたばかりのサービスですが、早くも全国展開が進んでいます。
この公式を使って考えられるビジネスモデルの例
すでにあるもので有名なケースでは、焼き鳥の「鳥貴族」があります。メニューはすべて280円均一。
居酒屋って意外とお金がかかりますよね。財布に余裕があるのなら問題ありませんが、今のようなデフレのご時世、なんでも好きなものを頼むとはいきません。できるだけ予算に収めたい。この気持ちに見事に答えた好例です。
均一価格の事例はまだまだあります。
大阪北摂を中心に展開する100円均一のパン屋さん。
こちらも好評で着実に店舗をひろげています。
レンタカー、居酒屋、パンとご紹介しましたが、まだまだ考えられるでしょう。
例えば、
・100円英会話
スカイプを使った月額980円のサービスがありますね。
・均一価格カフェ
・均一価格ファミリーレストラン
→ 家族向けだからこそ、いくらかかるのかがすぐにわかる。
・均一価格化粧品店
・均一価格靴店
といった生活用品を中心に様々な商材やサービスに応用が効きそうです。
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