レンタル型ビジネスモデル
- 2016.08.21
- 事例集
- ビジネスモデル事例集
ファッション業界では大きな再編が進んでいます。最大の原因は「ECサイト」の拡大。一昔前まで、WEBサイトで服を買うことはあまり馴染んでいませんでした。スマホが普及したことでより買いやすさが増し、百貨店やショッピングモールがかなり厳しい状況に立たされることに繋がったのです。
こんな話を聞くと、「そうか。ファッション業界はビジネスの対象にならないな。ECサイトを今から立ち上げても遅いだろう。競争も激しいだろうし。」と考えがちです。
そんなことはありません。
服は、人間の生活に欠かせない「衣食住」の1つ。ビジネスそのものとして消えてしまう恐れはないからです。(人間が裸で暮らすことにならない限り)
必要なことは「発想の転換」です。
服を売るのではなく、「レンタル」する。さらにアレンジを加え、世界展開を狙うビジネスモデルがあります。
■ネクタイ版Netflix
「FreshNeck」
https://www.freshneck.jp/
アルマーニ、ゼニア、プラダなど有名高級ブランドのネクタイやカフスリンク、チーフなどが月額3,800円から借り放題というサービスです。
「ネクタイ?今どき?」と思うことなかれ。
ネクタイレスで仕事をする人も確かに増えましたが、大切な商談や打ち合わせにはまだまだ付けていくはずです。
また、ネクタイの種類が少なく、毎日同じものを付けていると女性の評価が下がります。モテる・モテないというレベルの話ではありません。往々にして、女性からの評価が低いと仕事に大きな支障が出るからです。
常に見た目を意識し、小奇麗にしておく。これは成功への近道の1つなのです。とはいえ、意外とネクタイも安くない。新橋あたりに行けば、1本500円ほどで売っていますが、やはり値段通りの代物。絶対に落とせないプレゼンで付けていけるような品質ではありません。となると、そこそこのお店で買うことになるわけですが、ご存知のとおり結構します。高級ブランドになると2〜3万は普通。とてもではありませんが、何本も購入できません。
いいネクタイをたくさん欲しいが、そこまでお金は掛けられない。おもいっきって買いたいけど失敗もしたくない。そんなジレンマに答えたのがこのサービスです。月々決まった金額で、いくらでもネクタイを借りることができる。まさに、かのNetflixが始めた「定額サービス」のネクタイ版です。
この公式を使って考えられるビジネスモデルの例
買いたいけど、利用したいけど失敗したくない。そういう気持ちにさせる商品やサービスは他にもあります。
・分譲マンションの1ヶ月仮住まいサービス
→ すでにありますが、これ専門のサービスはまだありません。
・ゲームの定額利用
→ プレイステーションでありますが、残念ながらタイトルが少ない。家庭用ゲーム機専用だと難しいですが、スマホゲームやレトロゲームなら考えられそうです。
・パソコン専門レンタル
→ これがないのが不思議です。(大型レンタル店では扱われていると思いますが、専門が見つかりません)パソコンは2〜3年でだいたいガタが来ます。新しいハードや規格が登場し、何かとお金がかかります。
・ノウハウを貸す
→ 使用許諾契約が前提です。利用回数では難しいので、期間での縛りになるでしょう。
・高級ハロウィンの衣装レンタル
→ 日本でも定着しつつあるハロウィン。有り合わせや自作したものではなく、プロが作った高級品の貸し出し。
・高級コスプレ衣装のレンタル
→ もしかするとすでにあるかもしれません。
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