【超・画期的な保育サービスとは?】ワンストップ型ビジネスモデル第2弾
- 2017.03.28
- 事例集
昨年、大問題になった「待機児童」。今だ、根本的な解決する様子もありません。 一方で、この社会的問題を大きなビジネスチャンスととらえ、急速に保育ビジネスへの参入が増加しています。
「普通」にやったのでは、保育ビジネスという人材集約系にありがちなコスト勝負へ進みがちです。
後発で行くなら、ぜひ、もうひと工夫加えましょう。
もちろん、「お金」ではなく、「知恵」で。
見事すぎる事例を1つご紹介しましょう。
必要なものは全て一ヶ所に
「mama square(ママスクエア)」 http://mamasquare.co.jp/
株式会社ママスクエアが運営する、これまでになかった新しいワーキングスペースです。
なんと、職場とキッズスペースが同じ場所にあるのです。 仕事場とキッズスペースはガラス一枚を隔てた隣同士。お母さんたちは働くすぐそばで、子どもの様子を見ることができ、安心して仕事に集中できるだけでなく、子どもに何かあったら、すぐ駆けつけることができるまさに痒いところに手が届いたビジネスモデルです。
最大のポイントは、子どもに何かあったとき、保育士ではなく、子どものお母さんが直接対応すること。
キッズスペースには、スタッフが常駐。何かあったら、ガラス越しにボードで仕事中のお母さんを呼び出すようになっています。 これによって、時折ニュースになる保育園での問題。例えば、怪我をしたなどが起きる心配も、また仮に起きても施設側にとってリスクはありません。 お母さんが直接対応することで、保育園問題の最大の課題である「保育士の確保」が解消され、ビジネス拡大への足かせもなくなります。
肝心の職場は、テレホンアポイントやコールセンターなどその場でできるもので、利用者は仕事を得ると同時にと一緒に保育所の問題も解消することができるのです。
2014年に設立されたばかりのビジネスですが、首都圏を中心に、全国19ヶ所。この3、4月だけでもさらに3店舗オープン。社会ニーズにマッチし、勢いが止まらない様子です。
なぜ、うまくいくのか
理由は2つです。
1つが、必要な要素を「集約」したこと。
職場、キッズスペース、さらに親子で過ごすためのカフェスペースを1ヶ所に集めたことでしょう。一昔前さまざまなビジネス・サービスであった「ワンストップサービス」のまさに保育版です。
2つめが、「集約」によって、コストが「圧縮」されたこと。 これは利用者、運営者ともに、です。利用者はそこへ行くだけで全て完了。 運営者も要素を集めておくことで、先程ご紹介したとおり、人件費など大きなコストを下げることができるのです。
「スマホ」であらゆることが済む時代ですが、まだまだ日常生活はアナログ中心です。情報とは違い、簡単にまとめることができない分、事例のように利用者が必要としているものを1ヶ所に集めることができれば、競合にはない新しいビジネスモデルが生まれます。
ぜひ、今あるサービスの中で、1ヶ所にして、ワンストップ化することで利用者にとっての価値がUPしそうなものはないか、ぜひ考えてみて下さい。
とんでもない金鉱脈を掘り出すことになるかもしれません。
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