NO.1ビジネスモデルを発想する公式✕5<第一弾>
- 2016.05.27
- 発想法
- ビジネスモデル発想法
ビジネスモデルを考えだすために、ぜひ使って頂きたい公式を5つご紹介します。いずれも成功を収めた企業が使っているものです。
まずは第一弾。
買わない客を狙う
かのブルーオーシャン戦略でも言われていることです。
ビジネスモデルに関する書籍や、事業計画の類を調べるとまず「ターゲット顧客の設定」とあります。
もちろん、この点は間違っていません。
誰に、何を提供するのか。これこそがビジネスモデルを考える上でまず決めなければならないことだからです。
問題はその範囲ではありません。
選び方です。ターゲットを選ぶ上で、意図的である必要があるのです。
多くの競合が選ぶ顧客層を狙うのも当然アリです。
提供できる商品やサービスに十分な差別化要素があるのであれば、そこを狙うべきでしょう。
しかし、これだと思う差別化要素が思いつかないこともあります。
そんなときにぜひ、試して頂きたいのが、この公式です。
かのブルーオーシャン戦略には、そもそもその商品やサービスを何らかの理由で避けている顧客を指していますが、それだけではありません。
提供側が思い込んでいる「買わない客」です。
「この人たち、この層の人たちはウチの商品やサービスは利用しないだろう」とハナから決めてしまっている顧客層のことです。
例えば、今、介護施設向けにゲームやロボットなどを提供するサービスがあるのをご存知でしょうか?
みんなの介護
http://www.minnanokaigo.com/guide/recreation/
ゲーム=子どもがまず思い浮かぶと思います。
実際、調べるまでもなく子供向けの市場がダントツでしょう。
では、それ以外の層は買わないのか、とここでもう一歩踏み込めるかどうか、が最大のポイントです。
この思考で見事な成功を収めた事例がもう一つ。
バンダイが提供するガンプラです。
バンダイ「ホビーサイト」
http://bandai-hobby.net/
40代以上の男性向けに1万円以上もするような高額なガンプラを提供し、成功しました。
いわゆる「ファースト・ガンダム世代」と呼ばれる人たちで、ガンダム人気を長年に渡って支え続けている人たちです。
40代と言えば、企業では中間管理職、早い人なら執行役員か取締役になっている年代です。
そんな人たちが、プラモデルなんて買うわけないだろと決めつけていたら?
任天堂のWiiもこの発想で成功しています。
ソニーのプレイステーションが席巻する業界の中で、一時期の薄型テレビ同様に、「より鮮明でリアルに近い映像表現ができる高性能」であることが売れるゲーム機だとの認識が占有していました。
どこまでも、ゲーム機=ゲームをする人=一人でゲームをする
という式の中で考えられていたわけです。
これを打ち破ったのがWiiです。
もっともゲーム機と縁の遠い、むしろゲーム機に対して子どもの勉強を妨げると敵視していたお母さんたちを狙ったのです。
ゲームは暗い部屋で篭ってやるもの=身体を動かし、みんなで楽しむ健康的なものとコンセプトを変え、世界的な成功を勝ち取ったのです。
視野の外を探す
人間の性格は、これまで経験したことによって積み上げられた「思い込み」や「先入観」が蓄積されたものが多くを占めると言われています。
かなり意識しないと難しいかもしれませんが、ぜひ、いつもの視野の外へ目を向けてみてください。その先にトンデモないビジネスチャンスが眠っているはずです。
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